2015年6月10日水曜日

出会い(3)

 オーストラリア人の英会話講師との会話は弾んで、愛犬の話になりました。私はシェトランドシープドッグと柴犬雑種を家族として共に過ごしました。十八年ほどの期間です。愛犬たちの名前は、レオナルド・ダ・ヴィンチからもらいました。シェトランドシープドッグはレオと命名し、二年遅れて家族の一員になった柴犬雑種は、レオの弟としてナルドと命名しました。レオナルド・ダ・ヴィンチにあやかって命名したおかげでしょうか、レオもナルドもclever(利口)な犬でした。(ズバリ親バカ!)レオは、ブリーダーから買った血統書付きのお坊ちゃんです。ナルドは捨て犬で、私がレオと散歩している時に出会い、もらい手を探しましたがどこもなく、家族の一員になった犬です。悲しい過去を背負っているからかもしれませんが、家族以外の人間には警戒心が強く、防犯犬として生涯を貫いたように思います。ナルドのエピソードとして、自分の体の四倍ほどもあるピレネー犬の上に乗りかかり、決してひるまず闘うといった気性の犬でした。体に似合わず勇敢な犬でした。私が愛犬の話をすると、オーストラリア人の英会話講師は、とても楽しそうに大笑いしながら聞いてくれました。そして「とてもいい話ですね。また犬を飼いますか」と尋ねたので、私は「いいえ。私は自分のすべてを、愛情も彼らの世話も、100パーセント以上出しきったのでもう飼いません」と答えました。それに続けて「二人の子供にも私のすべてを捧げ燃えつくしたので、これからはいつでもどこへでも自由に気ままに旅をして楽しみたいと思っています」と言うと、彼女は「私もそうしたい」と言いました。そして英語で「I love them both. I gave them everything. I want to be free for the future to travel whenever and wherever we want.」と教えてくれました。
 自分が子の立場として「自分が幸せになることが最高の親孝行」と二十代の頃からそう考え生きてきた私です。子であっても親とは別の人間です。生き方も色々、考え方も様々です。本人がどういう選択をしながら人生を歩むのかは、すべて自己責任と運命です。大人であることは、自分の人生すべてに責任をもって生きていくことです。親としての義務と責任を果たしたこれからは「自由になって、自分のしたいことをして、いつでもどこでも旅をする」そんな人生を歩みたいと思っています。
whenever and wherever」「いつでもどこでも」この言葉が大好きになりました。
私のミニ哲学「今は過去、未来は今」を実践しながら。

新しい出会いがあり、オーストラリア人の英会話講師に人間的な魅力を感じています。これからの異文化コミニュケーションにワクワクしています。

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