2012年3月18日日曜日

「海の詩(うた)」


海眺め

遠い未来を思い

胸を熱くした日々

白い砂浜を

裸足でかけて

海に向かって

大声で叫んだ

我が思い

遠くなりゆき

十代の頃



砂浜に

書いては消され

消えては書いた

君の名前

君に届けと

波に託した

ラブレター

遠くなりゆき

初恋の頃



海眺め

君と語り合った

青春の日々

白い砂浜を

君と手をつなぎ

どこまでも歩いた

楽しい思い出

遠くなりゆき

二十歳(はたち)の頃



たおやかな海は

私の心を癒し

怒濤の響きは

体の底の底まで

打ちまかす

和太鼓のように



私の海は

父であり母であり

そして

広がる海は

輝く未来を

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