用事がてらふるさと街散歩に出かけました。駅まで徒歩20分のところを、キョロキョロしながら道をクネクネしながらゆっくり歩きました。車でサーッと通るのとは大違いです。通り通りの馴染みあるお店が変わっています。更地になっている所もあります。営業をやめてシャッターが降りているお店もあります。駅前のメインストリートも閑散としています。
市が観光に力を入れようとしている姿勢もよくわかります。松坂城があり、松坂商人の館があり、本居宣長翁の誉れがあり、松坂木綿での町おこしがあり、松阪牛で知名度があり、観光客を呼び込む目玉商品はそろっています。お城の近くには、観光客のための大駐車場も整備されています。中国からの観光客を乗せた観光バスが停まっているのを、何度か見ています。地方都市まで足を運んで下さる観光客がいることは、本当にありがたいことです。
ふるさと街散歩をして、変わりゆく街の姿に切なく悲しい気持ちになりました。私が育ったふるさとは、たくさんの人が行き交い賑やかで活気がありました。商売も大繁盛をしていました。今の静かな商店街には驚きます。人の姿もまばらです。人口が増え続けた時代は去り、少子化、多死社会の到来です。活気あった当時の一軒一軒のお店の、おじさんおばさんの笑顔が浮かんできます。千の風になった友人の家の前を通ると、虚しくなります。年輪を重ねるということの切なさを、ひしひしと感じます。
久しぶりのふるさと街散歩は、二時間で、歩数は8500歩でした。
0 件のコメント:
コメントを投稿