2013年12月8日日曜日

札所参り


 先日、西国三十三番札所の内の、二十五番と二十六番へお参りに行ってきました。私達夫婦は、結婚する前から、親の札所参りにつきあっていて、朱印帳一冊は、ほぼ満願に近いのですが、何故か二冊目にも手をつけており、二冊目がとびとびの状態だったことに気付き、行ける時にお参りしようということで行ってきました。

 始めに二十六番一乗寺へお参りしました。創建は650年、兵庫県加西市にあります。深い山の中にあり、到着したのは、平日の2時頃でしたが、人影は少なく、きつい階段も多くあり、息を切らして上りました。三重塔もあり、古いお寺の重厚な造りです。山門の入口には、大きな銀杏の木がありました。樹齢400年だそうです。最近雷が落ちて、半分やられましたが、まだ生きています。黄色く色づいた葉が、まだ残っていました。

 
 
 
 
 


二十五番は清水寺です。創建は627年、兵庫県加東市にあります。県道から入ったところで、駐車場料金込みの拝観料を払いました。そこから山の中へ3キロほど、ずいぶん登っていきます。まるでお城へ登るような感じで、登りきると広い駐車場があり、遠くに播州平野を見下ろせます。車を降りて、又坂道を少し歩くと、本堂が見えてきます。本堂の他にいろんな建物がありますが、城壁のような立派な石垣が積まれていて、遠い昔にこんな山の中に、これほど立派な寺院を築いたことに感心させられます。その力を支える人達は、どういう人達だったのかと、想像がふくらみます。民衆から天皇まで、財力の結集です。境内の各所に、もみじや銀杏や桜の木があり、風に吹き寄せられた落ち葉が集まっていました。そこで一句詠みました。

「山深き 札所参りは 落ち葉ふみ」

 
 
 


 一乗寺も清水寺も、私達は以前、親を乗せて来ています。今回は二十五年ぶりのお参りです。札所へ二回お参りするのは、珍しいことかもしれません。観光名所となっている有名寺院へは何度でも足を運ぶと思いますが、今回の二つのお寺は、地方の山の中にあります。秋の終わりのこの季節、銀杏ももみじも紅葉の見頃が過ぎて、木に残っている葉の一つ一つに、もののあはれを感じます。私達は、お線香をあげ、手を合わせ、今は亡き親達を想い、しんみりした気持ちになりました。

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