かあこの家の懐かしい思い出いろいろ。
かあこの絵日記です。
「としのせのおもちつき」
「きょうのあさおもちのおとが、ぺったらぺったらと、きこえたので、わたくしが、にわへいくと、きょうとのおばさんが、てかいしをして、おとうちゃんがついていました。わたしは、ひばちに、すわっていました」
*毎年十二月三十日になると、お正月を迎える準備をします。母の二人の妹は、子供をつれて遠くから手伝いに来てくれます。母親を早くに亡くした母達兄弟は、母が母親のような存在で、実家と思っているほどでした。皆が仲良く楽しく、お正月を過ごしました。絵日記に書かれていませんが、あとのみんなは、おせち作りでてんやわんやでした。
かあこの絵日記です。
「おもちつき」
「ぱんぱんぱんぱんぱん、はつどうきのおとに、めを、さましました。わたくしは、すぐおきてだいどころへいきました。せいろから、まっしろな、ゆげが、ぽかぽかと、たって、います。おかあさんが、せいろへ、おこめを、いれて、みえます。にしかわの、おばさんが、むさったおこめを、おもちつきの、きかいへいれて、みえます。おとうさんは、はつどうきを、いろて、みえました。きかいの、くちから、つけた、おもちが、たくさん、でてきます。そのうちに、きれいな、おもちが、つけました。おばさんが、つけた、おもちを、いたのうえに、だしました。おばあさんが、つけた、おもちに、こなをふって、いたにのせられました。とけえが、ろくじを、うったので、かおを、あらって、ごはんを、たべました。みているまに、あおやきいろのおもちが、できました」
*毎年一月の終わり頃に、機械でおもちをついて、あられやかきもちをつくります。海苔や胡麻、くちなしの赤などを入れて、色をつけます。冬場のおやつとなり、楽しい嬉しい行事でした。
かあこの絵日記です。
「おもちきり」
「きょうのよる、おもちをきりました。あかやみどりや、いろまぜのいろが、あるので、とっても、きれえです。あられや、かきもちを、きりました。おかあさんが『かあこもてつだってちょうだい』と、いったので、わたしは『はい』と、いって、てつどいました。ゆうべ、きったのは、こやに、おしてあります。おししまいには、あられを、いってもらいます。わたしは、おししまいが、たのしみです」
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