2013年12月11日水曜日

「かあこ1年生」 (19)思い出-2


 かあこの家の懐かしい思い出いろいろ。

かあこの絵日記です。

   「としのせのおもちつき」

「きょうのあさおもちのおとが、ぺったらぺったらと、きこえたので、わたくしが、にわへいくと、きょうとのおばさんが、てかいしをして、おとうちゃんがついていました。わたしは、ひばちに、すわっていました」
 


*毎年十二月三十日になると、お正月を迎える準備をします。母の二人の妹は、子供をつれて遠くから手伝いに来てくれます。母親を早くに亡くした母達兄弟は、母が母親のような存在で、実家と思っているほどでした。皆が仲良く楽しく、お正月を過ごしました。絵日記に書かれていませんが、あとのみんなは、おせち作りでてんやわんやでした。
 

かあこの絵日記です。

   「おもちつき」

「ぱんぱんぱんぱんぱん、はつどうきのおとに、めを、さましました。わたくしは、すぐおきてだいどころへいきました。せいろから、まっしろな、ゆげが、ぽかぽかと、たって、います。おかあさんが、せいろへ、おこめを、いれて、みえます。にしかわの、おばさんが、むさったおこめを、おもちつきの、きかいへいれて、みえます。おとうさんは、はつどうきを、いろて、みえました。きかいの、くちから、つけた、おもちが、たくさん、でてきます。そのうちに、きれいな、おもちが、つけました。おばさんが、つけた、おもちを、いたのうえに、だしました。おばあさんが、つけた、おもちに、こなをふって、いたにのせられました。とけえが、ろくじを、うったので、かおを、あらって、ごはんを、たべました。みているまに、あおやきいろのおもちが、できました」
 


*毎年一月の終わり頃に、機械でおもちをついて、あられやかきもちをつくります。海苔や胡麻、くちなしの赤などを入れて、色をつけます。冬場のおやつとなり、楽しい嬉しい行事でした。

 
かあこの絵日記です。

   「おもちきり」

「きょうのよる、おもちをきりました。あかやみどりや、いろまぜのいろが、あるので、とっても、きれえです。あられや、かきもちを、きりました。おかあさんが『かあこもてつだってちょうだい』と、いったので、わたしは『はい』と、いって、てつどいました。ゆうべ、きったのは、こやに、おしてあります。おししまいには、あられを、いってもらいます。わたしは、おししまいが、たのしみです」
 


*機械でついたあられやかきもち用のおもちは、板にのせ3~4日納屋で乾燥させてから切ります。二月頃だったと思いますが、伊勢太神楽の一行が、各戸を回り竈祓いを行い獅子舞をしてくれます。今は、国指定重要無形民族文化財になっています。庭で、一行にあられやお茶を出して、一服してもらいました。春がもうすぐ、春がそこまで来ているという、大人も子供も楽しみの行事でした。

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