たくさんある楽器の中で、私が一番好きなのはピアノです。八十八鍵あるピアノの最も低い音から最も高い音まで、十本の指で自由に音を奏でます。同時に十ケ以上の音を出すこともあります。親指から小指まで精一杯広げても1オクタ-ブプラス1~2音ですが、リストの超絶技巧の曲などは、手が、指が、鍵盤の上を跳び跳ねます。ピアノを弾くことに関しては、手が大きい人のほうが断然楽々です。女性と男性を比べると、手の大きさはもちろん、体格の大きさにも差があるので、女性は不足分だけ苦労しなければなりません。難曲はさておいて、ピアノを弾いて楽しむことは、小さな子供から超シニアまで、誰でも楽しめます。それは素晴らしいことです。
たくさんあるピアノ曲の中で、私が好きなのは、ショパンとベ-ト-ヴェンの曲です。ショパンは軽やかで、ベ-ト-ヴェンは重々しく感じます。ショパンはどことなく悲しげ淋しげで、哀調を帯びているような音の流れを感じます。ベ-ト-ヴェンは、曲の中に彼の苦しみが込められているような音の流れを感じます。ショパンやベ-ト-ヴェンの曲を弾いていると、悲しみや苦しみを分かち合うことができるような気がします。ショパンやベ-ト-ヴェンと一体になれる喜びを感じます。
ピアノという一つの楽器だけで、奥行きも幅も高低も、無限に広がっているような立体感を出せます。他の楽器は、それ一つだけでの演奏となると、曲の美しさはありますが、物足りなさを感じます。オ-ケストラとの協奏曲になると、ダイナミックな曲になるので好きですが。
毎日FMラジオから聞こえてくる「弾き語りフォーユ-」は、大好きな番組です。家事をしながら(おもにアイロンかけ)ピアノの調べを聞くのは、私の小確幸(村上春樹氏の言葉)です。ほのぼのとした気持ちになります。爽やかな気持ちになります。ささやかな幸せを感じます。今ある自分に感謝の気持ちが芽生えます。
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