2013年12月24日火曜日

メリ-クリスマス


 休刊中ですが、我が家のシルバニアの家族達が続々と登場してきたので、クリスマスツリ-と一緒に記念写真を撮りました。きれいな写真ができましたので、皆様にお届けします。どうぞ御覧下さい。
 
 
 
 
 
 
 
 

2013年12月19日木曜日

クリスマスプレゼント


 12月に入ると、町中クリスマス商戦でにぎやかになります。この季節になると、子供達が小さかった頃を、懐かしく思い出します。毎年子供達へのクリスマスプレゼントを何にしようかと、いろいろ考えました。子供達が小学生だった頃、当時大人気だったシルバニアを作ろうと、ポアロ(夫)が言い出しました。まず始めにハウス作りです。二階建てで、階段も窓も天窓もえんとつもドアもあります。器用なポアロは、売られている商品よりも、形も色もセンス良く仕上げました。ハウスの次は家具作りです。テ-ブルやイス、ベッドにベンチ、流し台やレンジ台、食器棚、水かめ、シ-ソ-、細かい作業が続きます。この時ばかりは秘密にできず、子供達は、次から次へと仕上がっていく父親手作りのクリスマスプレゼントが、嬉しくて興味津々で見守っていました。

 ハウスと家具が完成して、次に野菜作りです。さつまいもにナス、かぼちゃ、キャベツ、ブドウ、本物そっくりに仕上がっていきます。人形はいくつかもらっていたので、私は何も作らないまま、完成ということになりました。子供達の満面の喜びの笑顔が忘れられません。ポアロの器用さには、本当に驚き感心しました。

 クマの家族は五人家族です。リスも二匹います。モグラも一匹います。子供達は、何年間か友達とこのシルバニアファミリーで、楽しく遊びました。子供達が遊んだ後は、我が家の宝物になりました。今もリビングに飾られています。高価なクリスマスプレゼントは、どれだけでもありますが、ぬくもりのある手作りのプレゼントは、世界に一つのものです。我が家の歴史の一コマとして、家族みんなの思い出となりました。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


  明日から冬休み休暇に入り、しばらく留守をしますのでブログを休みます。

皆様どうぞ良いお年をお迎えください。

2013年12月18日水曜日

「かあこ1年生」 (22)たのしいクリスマス


かあこの絵日記です。

「きょうはたのしいたのしいくりすますでした。おかあさんにけえきをたくさんつくってもらいました。おにいさんやおねえさんに、おへやには、みどりやむらさきやきいろのてえぷをつくってもらいました。つくえのうえには、くりすますつりをかざってもらいました。くりすますのおじいさんやおほしさんやろうそくやいえやきんのたまやたくさんきれいにかざってありました。よるうたやおどりやにぎやかでした。わたくしは、うたをうたいました。うたったうたは、ゆうひのおかでした。わたくしは、おどりもでました。おどりは、きんのおくにをおどりました。きょうのくりすますは、ほんとにたのしいたのしいくりすますでした。そしていちばんおわりにきいよしをみんなでうたいました」

 


*実家は浄土宗の檀家ですが、隣の町にあるキリスト教の教会に、オランダから来られた神父御一家と、家族ぐるみのおつきあいをしていたせいか、その当時としては珍しく、母は、宗教を離れてのクリスマスをして、子供達を喜ばせてくれました。私がもっと小さい時は、サンタクロ-スに扮した母のサプライズに、驚いて泣いたものです。

2013年12月17日火曜日

札所参り(2)花山院


 先日、西国三十三ヶ所番外札所の花山院へ行ってきました。兵庫県三田市にあります。花山院は、東光山菩提寺の別称です。開基は法道仙人、創建は651年です。西国霊場を再興したとされている花山天皇が、992年十九歳で隠棲されたところです。花山天皇は、四十一歳で亡くなられ、その御廟所があります。私達は25年前にお参りしているのですが、記憶がありません。朱印帳に年月日が書いてあるので確かに来ているのですが、こんなに高い山のほぼ頂上まで車で登ったという記憶がありません。有馬富士を見ながら、急な坂道を上った終点が、花山院です。標高400メ-トルです。紅葉の見頃も過ぎた、師走の寒い日の午後三時を過ぎて、到着しました。若いカップルが、一組お参りに来ていただけで、ひっそりと静まっていました。

 

 納経所の住職さんが、四季折々の花山院から見える景色を撮ったアルバムを見せて下さいました。さすが山の頂上というほどの高さからは、季節により天候により、瀬戸の海や小豆島も見えるそうです。晩秋の早朝には、素晴らしい雲海があらわれます。夕日の写真も、とても美しかったです。花山院からの素晴らしい景色を見るためには、お参りというより、雲海や夕日や海や小豆島を見ることができる、季節や時間に来なければなりません。アルバムを見せて頂いたおかげで、今迄知らなかった花山院の姿を、知ることができて感動しました。

 花山天皇が詠まれた歌

「有馬富士 ふもとの霧は 海に似て

      波かときけば 小野の松原」は、千年以上の時の流れの中で、変わることのない、花山院からの素晴らしい眺めを、思い起こさせてくれるようです。
 

 

2013年12月16日月曜日

サイクリング(7)


 先日、京都嵐山・嵯峨野方面へサイクリングに出かけました。まるこ&ポアロで出かけました。私の自転車はタウンサイクルです。前にはカゴもついています。小さなショルダ-バッグに必要最低限のものを詰め込み、ポアロはカメラと地図とお茶のペットボトルをカゴへ入れて走ります。

 三条通りを西へと走ります。途中太秦では一本横へ入った大映通り商店街を走りました。昭和三十年代、日本のハリウッドとして隆盛を誇った商店街です。映画全盛の頃には、東映・松竹・大映の大きな映画撮影所が、たくさんの映画を製作していましたが、今は製作する映画の数も減り、以前とは比べものにならないほど静かです。東映映画村は観光客が多く集まるので別ですが。十年ほど前、私は東映のシナリオ学校へ少しだけ通いました。撮影所の中の教室で講義を受けましたが、ずい分古い歴史を感じさせる建物でした。商店街は今も活気があるように感じられました。

 そして嵐山に到着です。18号台風で大きな被害を受けた桂川の岸には、流木も多く残っています。テレビであの日の映像を見た時には、復旧までにはずいぶん時間がかかるであろうと思いましたが、その復旧はすごいピッチで行われ、この日は土曜日でたくさんの観光客でにぎわっていました。

 嵐山から嵯峨野へ抜ける途中に、有名な豆腐屋さんがあります。私達はそこで豆腐を一丁買いました。コンビニでおにぎりと小さなしょうゆを買って、おにぎりと豆腐を昼食にしました。外で食べる冷ややっこは初めてのことで、とてもおいしいものでした。

 そして広沢の池へゆるやかに下っていく道は、あぜ道のような感じで、遠くに小倉山、愛宕山、高尾山を臨み、ゆかいなかかしの行列もあったりして、とてものどかなふんいきでした。
 


 


仁和寺、竜安寺、金閣寺の前を通りました。立命館大学の前では、チャリダ-グル-プとすれちがいました。彼らはすごいスピ-ドで走っていきました。圧倒されるほどです。おじさんおばさんのサイクリングにしては、今回はだいぶ遠出をしたことになります。

 所要時間4時間、走行距離は約26キロでした。

2013年12月15日日曜日

「言葉遊び」


私は言葉遊びが大好きだ

五・七・五 俳句ができた

五・七・五・七・七 短歌ができた

言葉をいろいろ並べるだけでとても面白い

 

私は言葉遊びをする

五・七・五 川柳ができた

自分で作って自分で笑う

五・七・五・七・七 短歌ができた

自分で作って自分で悦に入る

言葉をいろいろ並べるだけでとても楽しい

 

言葉遊びは一人遊び

いつでもどこでもできる遊び

 

思ったことを書いてみる

感じたことを書いてみる

それそれ詩ができた

 

誰でもできる楽しい遊び

生涯学習なんて言わないで

ただただ遊ぶ

無心に遊ぶ

言葉で遊ぶ

ころころ言葉をころがせて

2013年12月14日土曜日

私の好きなことば「気は長く、心は丸く、腹立てず、口慎めば、命長らえ」


 お寺を訪れた時によく目にする言葉です。この言葉を口にすると、まるで修行僧のような感じがします。「命長らえ」は別としても「気は長く、心は丸く、腹立てず、口慎めば」は、生身の人間からは、程遠いように思われます。まるで聖人君子のようです。凡人には真似できそうにもありません。実行不可能、大です。実行不可能だから、実現不可能だから、これを目標とし、少しでも近づけるように、心がけるのだと思います。毎日の暮らしの中での心がけ、微々たる心がけが、積もり積もって、いつの日か変化をもたらしてくれるのかもしれません。時々この言葉を唱えるだけで、成果が出るかもしれません。

2013年12月13日金曜日

「かあこの絵日記」 (21)力作の絵?


 かあこは、一生けんめい絵を描きました。

 

かあこの絵日記です。

   「むしめがね」

「きょうは、10円で、さしを、はやしで、かいました。そして、ちょうめんも、かいました。さしの、うえに、むしめがねが、ついて、いました。それで、おもしろいので、わたくしは、おかあちゃんの、かおを、むしめがねでみたら、おかあさんの、かおが、ぼやっと、みえました。そして、わたくしは、こくごの、うらの、じを、みたら、おおきくみえたので、わたくしは、ながいこと、みつめて、いました」

 



*はやしは、学校の前にある文房具屋さんです。
 

かあこの絵日記です。

   「ゆきだるま」

「きょうの、あさから、ゆきが、たくさん、ふりました。わたくしは、がっこうから、かえって、おねえさんと、おにいさんと、わたしと、ゆきだるまを、つくりました。てで、ゆきを、あっちや、こっちや、あつめて、はしから、はしえと、ころころと、ころがせて、そして、きれいな、ゆきを、よせてきて、その、まるへ、こてで、ぬってから、また、あたまを、つくります。わたくしは、ちいさい、ばけつへ、きれいな、ゆきを、いっぱい、いれて、あたまの、うえに、のせました。そして、まひげや、めや、はなや、くちを、きで、つくりました。やっと、ゆきだるまが、できたので、おかあさんに、みせたら、おかあさんが『きれいに、できたなあ』とおっしゃいました」

 

 

かあこの絵日記です。

   「すりっぱ」

「きょうは、みずえねえちゃんに、すりっぱを、ばふんしで、つくって、もらいました。できおわったら、わたくしは、うれしくて、すぐ、はきました。そしたら、ちゅくりと、ゆうたので、みてみると、はりがささって、いました」
 
 

2013年12月12日木曜日

「かあこ1年生」 (20)自然っ子


 かあこは、自然の中でスクスク育ちました。

かあこの初めての絵日記です。

「きょうは、がっこうからかえって、おもてにいっぱいとんぼがおったので、たもですくいました」

 


*夏はセミやホタル、魚、秋は虫など、時にはすずめ? かあこは、たもを持って野原や川を走り回りました。
 

かあこの絵日記です。
 
「はりのさんぽ」

「きょうは、みずえねえちゃんと、わたしと、はりの、さんぽに、どての、ほうへ、いきました。もうじき、はるなので、かぜが、そよそよ、ふいています。わたしは、はるや、あきが、いちばん、すきです。はるは、さくらや、たんぽぽや、れんげや、すみれが、さくでしょう。だから、はるは、すきなのです。あきは、きくや、こすもすが、さくでしょう。だから、はるでも、あきでも、すきなのです」

 


先生の赤ペンコメントは「はるやあきは、ほんとうによいですね。かあこさんは、はながすきですか」でした。 

*毎日はりの散歩に姉達と行きました。家の周りは田園地帯です。二級河川もあります。たくさんの季節の花々や、鳥や虫や、自然界の生き物達とふれあう毎日でした。

  

かあこの絵日記です。

「なつみかん」

「きょうは、なつみかんを、みると、きいろくなって、いました。なつになると、なつみかんが、たべられるのです。わたしは、うれしいです。みるみる、うちに、おおきくなって、きます」


*家の庭には、季節の果物がいろいろあります。柿、栗、いちじく、みかん、イチゴ、スイカ、うり、メロンなど、かあこの目は、それらの物を、それぞれの季節の中で、観察していたようです。

2013年12月11日水曜日

「かあこ1年生」 (19)思い出-2


 かあこの家の懐かしい思い出いろいろ。

かあこの絵日記です。

   「としのせのおもちつき」

「きょうのあさおもちのおとが、ぺったらぺったらと、きこえたので、わたくしが、にわへいくと、きょうとのおばさんが、てかいしをして、おとうちゃんがついていました。わたしは、ひばちに、すわっていました」
 


*毎年十二月三十日になると、お正月を迎える準備をします。母の二人の妹は、子供をつれて遠くから手伝いに来てくれます。母親を早くに亡くした母達兄弟は、母が母親のような存在で、実家と思っているほどでした。皆が仲良く楽しく、お正月を過ごしました。絵日記に書かれていませんが、あとのみんなは、おせち作りでてんやわんやでした。
 

かあこの絵日記です。

   「おもちつき」

「ぱんぱんぱんぱんぱん、はつどうきのおとに、めを、さましました。わたくしは、すぐおきてだいどころへいきました。せいろから、まっしろな、ゆげが、ぽかぽかと、たって、います。おかあさんが、せいろへ、おこめを、いれて、みえます。にしかわの、おばさんが、むさったおこめを、おもちつきの、きかいへいれて、みえます。おとうさんは、はつどうきを、いろて、みえました。きかいの、くちから、つけた、おもちが、たくさん、でてきます。そのうちに、きれいな、おもちが、つけました。おばさんが、つけた、おもちを、いたのうえに、だしました。おばあさんが、つけた、おもちに、こなをふって、いたにのせられました。とけえが、ろくじを、うったので、かおを、あらって、ごはんを、たべました。みているまに、あおやきいろのおもちが、できました」
 


*毎年一月の終わり頃に、機械でおもちをついて、あられやかきもちをつくります。海苔や胡麻、くちなしの赤などを入れて、色をつけます。冬場のおやつとなり、楽しい嬉しい行事でした。

 
かあこの絵日記です。

   「おもちきり」

「きょうのよる、おもちをきりました。あかやみどりや、いろまぜのいろが、あるので、とっても、きれえです。あられや、かきもちを、きりました。おかあさんが『かあこもてつだってちょうだい』と、いったので、わたしは『はい』と、いって、てつどいました。ゆうべ、きったのは、こやに、おしてあります。おししまいには、あられを、いってもらいます。わたしは、おししまいが、たのしみです」
 


*機械でついたあられやかきもち用のおもちは、板にのせ3~4日納屋で乾燥させてから切ります。二月頃だったと思いますが、伊勢太神楽の一行が、各戸を回り竈祓いを行い獅子舞をしてくれます。今は、国指定重要無形民族文化財になっています。庭で、一行にあられやお茶を出して、一服してもらいました。春がもうすぐ、春がそこまで来ているという、大人も子供も楽しみの行事でした。

2013年12月10日火曜日

「かあこ1年生」 (18)思い出-1




 かあこの家の懐かしい思い出いろいろ。


かあこの絵日記です。


「きょうは、わたくしとこのやまへおかあさんとにいちゃんととうちゃんとみずえねえちゃんとのりこねえちゃんとわたしと、いきました。わたくしとこのやまはたこじやまです。きをみちまではこびました」
 


先生の赤ペンコメントは「えらかったね」でした。 

*「昔々あるところにおじいさんとおばあさんが住んでいました。おじいさんは山へ柴刈りに出かけました」昔話に出てくるこのおじいさんのように、我が家では家族みんなで山へ柴刈りに出かけました。父と母、兄や姉達、そして私と犬のはりです。リヤカ-で出かけます。行きも帰りも私はリヤカ-に乗せてもらいます。犬のはりは、柴犬です。リヤカ-をひっぱる立派な働き手です。柴は当時の重要なエネルギ-で、お風呂をわかすのも、料理の煮炊きもすべて柴です。家族皆で出かける柴刈りは、お弁当を持っての楽しいレジャ-でした。山うさぎのフンもあちこちにあります。私はお手伝いをしながら、山遊びを楽しみました。山は自宅から約6キロもあり、一日がかりの柴刈りでした。遠い遠い日の懐かしい思い出です。
 
 
 
かあこの絵日記です。

「きょうは、ひるからたんぼへいきました。そしたらまえのおばさんにてつだいにきてもろとったので、あきちゃんとまあちゃんとえりちゃんとむぎをはこんでいました。わたくしはたんぼへはいったらつちがやらこかったので、げたをぬぎました。そしてながいことしていたので、ひがくれてきました。おかあさんが『もうかえっときな』とおっしゃったので、わたくしたちは『ほん』とゆうてかえっていきました」
 


*田んぼでのお手伝いも、私には楽しい遊びでした。お友達もその遊びに引き込み、小さな助っ人は、活躍したものです。


2013年12月9日月曜日

「心」


誰にも見えない自分の心

心は動く

心は躍る

心は百面相

 

かわいい心

優しい心

面白い心

愉快な心

純粋な心

 

誰にも見えない自分の心

心は動く

心は躍る

心は百面相

 

硬い心

怖い心

氷のような心

ナイフのような心

 

誰にも見えない人の心

心は歩く

心は走る

心は立ち止まる

 

努力しないと持てない心

柔らかい心

広い心

美しい心

 

心をみがこう

まるい心を持ち続けよう

ずっとずっと

2013年12月8日日曜日

札所参り


 先日、西国三十三番札所の内の、二十五番と二十六番へお参りに行ってきました。私達夫婦は、結婚する前から、親の札所参りにつきあっていて、朱印帳一冊は、ほぼ満願に近いのですが、何故か二冊目にも手をつけており、二冊目がとびとびの状態だったことに気付き、行ける時にお参りしようということで行ってきました。

 始めに二十六番一乗寺へお参りしました。創建は650年、兵庫県加西市にあります。深い山の中にあり、到着したのは、平日の2時頃でしたが、人影は少なく、きつい階段も多くあり、息を切らして上りました。三重塔もあり、古いお寺の重厚な造りです。山門の入口には、大きな銀杏の木がありました。樹齢400年だそうです。最近雷が落ちて、半分やられましたが、まだ生きています。黄色く色づいた葉が、まだ残っていました。

 
 
 
 
 


二十五番は清水寺です。創建は627年、兵庫県加東市にあります。県道から入ったところで、駐車場料金込みの拝観料を払いました。そこから山の中へ3キロほど、ずいぶん登っていきます。まるでお城へ登るような感じで、登りきると広い駐車場があり、遠くに播州平野を見下ろせます。車を降りて、又坂道を少し歩くと、本堂が見えてきます。本堂の他にいろんな建物がありますが、城壁のような立派な石垣が積まれていて、遠い昔にこんな山の中に、これほど立派な寺院を築いたことに感心させられます。その力を支える人達は、どういう人達だったのかと、想像がふくらみます。民衆から天皇まで、財力の結集です。境内の各所に、もみじや銀杏や桜の木があり、風に吹き寄せられた落ち葉が集まっていました。そこで一句詠みました。

「山深き 札所参りは 落ち葉ふみ」

 
 
 


 一乗寺も清水寺も、私達は以前、親を乗せて来ています。今回は二十五年ぶりのお参りです。札所へ二回お参りするのは、珍しいことかもしれません。観光名所となっている有名寺院へは何度でも足を運ぶと思いますが、今回の二つのお寺は、地方の山の中にあります。秋の終わりのこの季節、銀杏ももみじも紅葉の見頃が過ぎて、木に残っている葉の一つ一つに、もののあはれを感じます。私達は、お線香をあげ、手を合わせ、今は亡き親達を想い、しんみりした気持ちになりました。

2013年12月7日土曜日

師走


 いよいよ最後のカレンダ-となりました。師走と聞くだけで忙しくなります。新しい年を迎える準備は大変です。その上、十年暮らした中国地方から離れることになりました。十年一昔とはよく言ったものです。生まれた子供が十歳になり、またその十年後には成人するのです。私達夫婦も、この十年でシニアの仲間に入りました。三都市物語を、十年続けました。我ながら、よくやったものだと感心します。これからは、二都市物語です。引越しは何度もしていますが、いよいよこれが最後の引越しになると思います。てんやわんやの、引越し準備が始まります。

 十二月に入って、我が家のカニサボテンが開花しました。たくさんの蕾がふくらみ、一気に咲きそうです。このカニサボテンは、私の誕生日にポアロ(夫)がプレゼントしてくれたものです。すでに十年がたちましたが、毎年元気に美しい花を咲かせて、私達を楽しませてくれます。十年間の思い出と共に、今年一年のしめくくりを、カニサボテンの花を愛で、祝杯をあげようと思います。
 
 

2013年12月6日金曜日

「かあこ1年生」 (17)お手伝い


 かあこのお手伝い。珍しいものを先生のお家へ届けます。

かあこの絵日記です。

 「おちち」

「きょうは、ひらのせんせいとこへ、おちちを、とささんと、おきに、いきました。そしたら、かいりに、あめを、とささんと、わたしに、くださいました。おうちで、おかあさんに、そのことを、いいました」

 
 

先生の赤ペンコメント「かあこさんとこの牛のおちちをもらっていただいた。たいへんおいしかったよ」でした。

 

先生の日記 「かあこさんの牛のちち」                           

「がっこうから さむくなったので いそいで うちへ かえりました。すると五年生の子が『おとうさん おちちを たくさん もらったよ はよあたためてんか』『そうか それは よいものを もらったね どれどれ』といって みました。さっそく こんろに あたためて いただいた。まいあさ くばってくる おちちとは なんだか こくて あぢが ちがう『これは おいしい これは うまい』と 子どもたちと 大よろこびで いただいた。そうして こんなおちちが 草やぬかをたべている 牛の どこから できるのかと ふしぎに おもいました。ほんとうに しぼりたての おちちは おいしいと おもいました」

 

*当時、我が家には乳牛が二頭いました。朝早くから搾乳し、牧場でよく見る大きな缶に乳を入れて販売店へ運び、殺菌してから瓶に詰めて、各家庭へ配達しました。父と母と中学生の兄の三人で、その大仕事をしていたのを覚えています。

 

2013年12月5日木曜日

「かあこ1年生」 (16)肩たたき


 かあこは、心の優しい子供でした。

かあこの絵日記です。

   「かたたたき」

「きょうのよる、おかあさんが、はりしごとをしていたので、わたしは『おかあさんかたたたこか』といったら、おかあさんが『ほん。たたいて』とゆうたので、せんせいにおしえてもろたので、たたいてあげたら『かあこじょうずやなあ』とほめてくださいました。わたくしは、おかあさんに『それわそやさ、せんせいが、ゆうたんやで、わたしひとりとちがうんやんな、せんせいもほめやなあかんやろ』といいました。そしたら、かあちゃんが『かあこがちびせんせいやが』て、ゆうたので、わたくしは、おおきなこえで『おほほおほほ』とわらいました。ほんとに、きょうは、たのしかったです。そしてわたしは、しまいまで、がんばりました」

 


先生の赤ペンコメントは「だんだんおもしろいぶんがかけてきましたね」でした。

 
 「かたたたき」

「きょうのよる、おかあさんの、おかたを、わたくしが、たたいて、あげました。おかあさんが『え-きもちえ-きもち』と、いねむりをしかけて、ばたんと、こたつの、うえに、ねて、みえました。やがて、くじに、なりそうなので、わたしは『おかあさんおとうさん、おやすみ』といって、ねようとすると『はい、おやすみ。あさは、6じに、おきなさい』と、おかあさんと、おとうさんの、こえが、だいどころから、きこえてきたので、わたしは『はあ-い』と、いいました」 

 

2013年12月4日水曜日

「かあこ1年生」 (15)大好物


 かあこは、お菓子特に甘いものが大好きでした。

かあこの絵日記です。

「あしたは、みやだちです。それで、おとうさんに、おおきな、たいの、おかしを、みんなに、いっぴきづつ、かって、いただきました。まっかな、たいでした。めだまは、まっくろで、ほんとに、げんきそうな、たいです。はこの、なかに、あおい、木のはが、ひいて、ありました。わたくしは、どこから、たべようかなと、おもいました」

*家族七人に一匹づつ、あんの入った「たい」のお菓子を買ってもらい、毎日少しずつ大切に食べました。各人が自分の箱を大切にしまっておいて食べる、面白い光景だったと思います。何という甘党家族だったのかと、笑いがこみあげてきます。たいのお菓子は、30センチほどもある大きなものでした。
 

 

「きょうは、がっこうから、いそいで、かえりました。おうちで、たいの、おかしを、かぶりついて、たべました。そして、わたくしは、かばんを、ほぱっしなりで、よそへ、とんで、いきました」


「まるいおせんべを、おとうさんに、まちで、こうて、きて、もらいました。そして、よる、おとうさんに、わけて、もらいました。わたくしは、すぐ、まるい、おせんべを、てに、もって、むしゃ、むしゃ、がり、がり、と、おとを、たてて、たべました」
 
 

2013年12月3日火曜日

「かあこ1年生」 (14)いろんな催し


かあこの家では、いろんな催しがありました。

かあこの絵日記です。

「きょうは、おじいさんのねんきで、よるいっぱいおきゃくさんがみえました。そしておかあさまは、いそがしそうでした」
 
 


 「おねんぶつ」

「きょうは、つるよちゃんが、しんだひなので、うちじゅうみんなで、おねんぶつをとなえました。あとで、あめや、おかしや、あられや、たべました。そして、みんなで、ねました」

  つるよちゃんは、私の四人の姉の一番上の姉で、一歳の誕生日を迎える前に亡くなっています。

 
 
 

 「たんじょうび」 

「きょうは、わたくしとおねえちゃんのたんじょうびをおかあさんにしていただきました。なぜきょうが、わたくしとおねえちゃんのたんじょうびかというと、まえはおこめのとりいれでいそがしかったので、きょうしてもらうことになったのです。みんながおぜんのまえにすわってから、みんなから『おめでとう』をいわれてわたくしはうれしかった。そのあとでおみかんやおせんべいをだしていただきました。おみかんをたべながら、わたくしたちのちいさなときのおはなしをしてにぎやかでした。きょうのおたんじょういわいは、ほんとにたのしかった」