2012年9月6日木曜日

人生の大先輩


 9月は敬老の日があるので、情報メディアも特集を組んで放送しています。先日テレビでお元気な高齢者の姿を拝見しました。お歳を知って本当に驚きました。

 105歳の女性の声楽家の方は、現役で後進の指導をされています。元気はつらつです。日本の代表的な作曲家山田耕作の最後の愛弟子ということです。自らを「たいたい婆さん」と呼び「歌いたい、聞きたい、食べたい、オシャレしたい、・・・・・」と、好奇心いっぱいの女性です。息子さんを、突然の病気で10歳で亡くし、3年間は何もできずボーッと過ごされたそうです。気がついたら歌を口ずさみ始めていて「歌は私の命です」とおっしゃっていました。白寿(99歳)になった時「今まで自分が苦労と思っていたことが、そんなものは苦労ではないということがわかった」ともおっしゃっていました。色紙に書かれた言葉は「感謝」でした。最後に、「元気のひけつは?」と聞かれ「くよくよしないこと」とおっしゃいました。

 もう一人のお元気な高齢者は、101歳の男性です。50年前に妻を亡くし、83歳の時にキリマンジャロへ行き、そこで出会った人から「日本で私のコーヒー豆を売ってほしい」と頼まれ、85歳から珈琲豆の輸入の仕事に挑戦し、今も一人で店を切り盛りされています。自転車に乗って配達もされています。雨が降らない限り、毎日3時間のウォーキングをされています。「なんでも人に優しく、喜んでもらえるようにすることが大切。だから人が来てくれる。ありがたいことだ」と、おっしゃっています。趣味は登山で、仲間と月に一回登山をされています。色紙に「輪」と書かれました。人の輪がどんどん広がっています。

 この番組のタイトルは「目指せ生涯現役、人生の大先輩に学べ」です。105歳の女性、101歳の男性の周りにいる人達はみな「元気をもらっています」「パワーをもらっています」と言っていましたが、確かにお二人の姿を見ているだけで、こちらも元気になります。「ボーッとしておれない」という気持ちになります。100年を生きる、1世紀を生き抜くということは、すごいことだと思います。身と心を両輪として、周りの人達との絆を大切に、感謝の心を持って、人の輪を広げていけたら、どんなに素晴らしい人生になるかを教えてもらいました。

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