九月の花は、コスモスです。いつからか休耕田に植えられるようになり、車で走っていると、たくさんの色とりどりのコスモスを、見ることができるようになりました。先日もテレビのニュースで、650万本のコスモス畑の観光紹介をしていました。今、満開で8月末までが見頃と言っていましたが、子供の頃から、コスモスは秋桜と書くように、秋の花と思っていたので、そんなに早く満開になるとは意外です。
秋桜の思い出、それは歌「秋桜」の歌詞とつながります。あの歌詞のとおりの母との思い出がよみがえってきます。結婚前の荷造りを、母と二人で楽しくおしゃべりをしながらしていました。庭にたくさんの荷を広げて、順番に箱へ詰めていきました。私の胸に、結婚するという嬉しい思いの中にも「いよいよ、父、母の元から飛び立つ日が来たのだ」という覚悟のようなものが芽生えていました。荷造りの途中、母も私も、何度か込み上げてくる思いに声をつまらせながら、まるで泣き笑いしているかのようでした。母にとっては、末っ子の私を手放す淋しさが、大きかったのかもしれません。
今でも「秋桜」の歌を歌うと、母の淋しげな笑顔が思い出され、胸がキュンと熱くなります。
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