6月21日は夏至でした。太陽がもっとも北によって、北半球では、一年中で一番昼が長く、夜が短い日です。この日、三重県伊勢市二見町にある興玉神社で夏至祭が行われます。古来より、三重県伊勢市にある伊勢神宮に参拝する人達が、二見浦で心身を清め、けがれを祓い、禊(みそぎ)を行うのが慣わしでした。二見浦は、禊浜(みそぎはま)と呼ばれ、夫婦岩があります。二つの岩が、夫婦が寄り添うように見えることから名づけられ、二つの岩は、大注連縄(おおしめなわ)で結ばれています。1992年から夏至祭として、3時30分から神事が執り行われ、日の出予定時刻の4時40分に夫婦岩の前の海につかり、禊(みそぎ)を行います。毎年約300人の男女が参加されているそうです。男性は、ふんどし、女性は白装束で海に入ります。今年は、台風4号と5号との合間で、朝日の出現は難しいと思われていた瞬間、東の空が明るく赤く染まり出し、奇跡的に雲の隙間から富士山のシルエットが現れたのです。梅雨と重なるため、富士山と朝日が出ることはまれとのことですが、20回目となる去年、東日本大震災後の夏至の日は、夫婦岩の間に朝日と富士山が重なったそうです。
私は、ニュースで見たのですが、その光景には感動しました。遠く離れた三重県伊勢市二見浦から日本一の富士山が見える。そして夫婦岩の間に朝日と富士山が並ぶ。その光景はまさに神々しいものです。夏至の日に、昔から執り行われ続けている神事の偉大さに、頭が下がります。
昨年の映像がありましたので見てください。
http://www.youtube.com/watch?v=D-u60e_sjZg
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