六月の花といえば紫陽花(あじさい)です。梅雨の時期、雨にぬれしっとり咲いています。見る者の心をしっとり優しくしてくれます。子供の頃、実家には色とりどりの紫陽花がありました。華道の師匠をしていた母と、園芸・庭いじりの好きだった父は、いつも庭にいろんな花や木を植えていました。梅雨に入ると色とりどりの紫陽花が、存在感を現します。白、ピンク、赤、青、紫、薄紫、赤紫、青紫、瑠璃色など、いろんな色がありました。一番なじみがあるのは、薄紫の紫陽花でした。紫陽花の花は、色が微妙に変わっていくのもきれいでした。そしてしゃれた感じがするのはがく紫陽花です。紫陽花には、ホンアジサイ、ガクアジサイ、ヤマアジサイ、セイヨウアジサイなど、約50種類あるそうです。
全国には、あじさい寺やあじさいの宮は、たくさんあると思います。それぞれの地域で有名になり、観光名所となっているところもあるでしょう。私も、今迄にいくつかのあじさい寺やあじさいの宮へ行きました。その中でも京都伏見にある藤森神社と奈良の矢田寺が懐かしく思い出されます。以前住んでいた町、子育てに奮闘していた若かりし自分や家族、今は亡き父や母、六月の紫陽花は、その頃にタイムスリップするようです。
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