2012年6月6日水曜日

「幼き日」


幼き日 私はガキ大将だった

ガキ大将は世襲だった

兄、姉、姉、気がついたら私がガキ大将をしていた

いつも十人ほどの子供をひきつれ村の中を遊びまわった

ガキ大将は独裁者

ターザンごっこは自分がターザン

遊びの発案者はガキ大将

自分が飽きるとさっさと次の遊びに移る

学校ごっこはいつも先生

生徒に命令指示を出し指導する



幼き日 私は女王だった

いつも十人ほどの家臣をひきつれ村の中を遊びまわった

女王様はこわいものなし、こわいもの知らず

男の子は気は優しくて力もち 重宝だった

女王様は気まぐれ、我がまま、したいほうだい



幼き日 私はお姫様だった

みんなの愛を全身に受け 甘やかされた

すべて自分の望むとおりと勘違いしていた

自分は動かず、手も使わず、何でも周りの者がしてくれた



幼き日 私は内弁慶だった

淋しがりやで恥ずかしがりやだった

村のガキ大将は町の学校で姿を変えた

村の女王様は町の学校で姿を変えた

村のお姫様は町の学校で姿を変えた

幼き日 私は何変化(へんげ)だったのであろうか

0 件のコメント:

コメントを投稿