フランスに住んで10年になる知人の女性から聞いた話です。日本とフランスの違いはたくさんあって、ありすぎて度肝を抜くことが日常茶飯事だそうです。「日本だったらこうなのに」ということは通用しません。フランスで生活するということは「郷に入っては郷に従え」ということで、フランス流に合わせねばなりません。
先日、依頼を受けて送った郵送物が、1ヶ月になるのにまだ届かないというのです。そしてその2週間後に送った郵送物が、先に届いたのです。フランスへの航空郵便は、SAL便で送りました。だいたい10日前後で着くはずです。フランスでは、ストも多く、バカンスの時期に重なると、郵便スタッフも少なくなるので、日本からの郵送物も所要日数が平常よりは長くなります。
日本では、とにかく安心安全正確さ信頼性を目標としているので、何かの間違いが起こらない限り正確に届きます。彼女の話では、以前にも1ヶ月以上たっても日本からの郵送物が届かないということがあり、他人宛の間違った郵送物が届き、郵便局へ持っていって調べてもらっても、彼女宛の郵送物はどこへ行ったかわからないと言われ、あきらめていた頃、2ヶ月過ぎてやっと届いたというのです。郵便事情を取り上げただけでも、もっといろんな違いがあるそうです。
フランス国民の民族性によるのかもしれませんが、そういうことの流れには、そんなに不満を持たないようです。権利は、強く主張し、すぐストを決行しますが、日本のように「つうかあ」と事が運ぶことのほうが、珍しいと見ているようです。日本にいる私としては、何とか無事に彼女の元へ、郵送物が届くことを祈るしかありません。
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