先日、 朝日新聞の天声人語に面白い地名のことが書かれていました。京都市下京区にある「天使突抜(てんしつきぬけ)」という地名です。地名の由来は、桓武天皇が、京都を平穏にするために、天神を迎え入れ天使の宮として「五條天神宮」を建設しました。当時は最大級の鎮守の森でした。16世紀後半、豊臣秀吉の京都改造の時、町を開くために、近くにある五條天神宮の鎮守の森に道を作りました。五條天神(天使の宮、天使社)の境内を突き抜けて造られた道ということに由来します。五條天神宮は「てんしんぐう」と発音し、昔は「天使の社」と書いたそうです。祀られているのは、少彦名命(スクナヒコナノミコト)という神様で、天から使わされた「天使」なので、別名「天使の社」とも呼ばれたということです。
2010年に映画「天使突抜六丁目」は、全国公開され話題になったそうですが、私は知りませんでした。京都市下京区に実際に存在するのは、「天使突抜一丁目から四丁目」で六丁目はありませんが、地名から着想を得られたとのことです。監督は山田雅史氏です。
今まで知らなかったことを教えてもらい、地名とその由来に興味がわいてきました。今は亡き郷土史家の知人に、いろんなことをお聞きすればよかったと悔やまれます。
0 件のコメント:
コメントを投稿