2020年5月20日水曜日

ぶどうの木


 ポアロが昨年末に植木鉢に植えたぶどうの木がスクスクと育っています。我が家の小さな庭の片隅で、存在感を示しています。朝の爽やかな風に、ぶどうの葉が揺れています。その葉はとてもみずみずしく、きれいです。立てられた支柱にそってぶどうの木は、背を伸ばしています。かわいいぶどうの木を眺めていると、三年前のことが懐かしく思い出されます。



 三年前の夏、私たちは渡仏しました。フランスで暮らし続ける娘が、結婚することになりそのパーティーに出席するためです。東日本大震災が起こった時に、南仏で支援活動をするために立ち上げたアソシエーションで出会ったフランス人との結婚です。英語もフランス語も話せない私たちは、国際結婚という未知の世界に踏み出しました。婿殿の実家は、南仏の田舎にあります。訪問して驚きました。お父さんが暮らす家の周りには、ぶどう畑が広がっています。どこまでも続く広大なぶどう畑です。






ぶどう農家ではないのですが、あこがれの田舎暮らしをされているのです。日没となれば、周りは真っ暗です。南仏の広大なぶどう畑は、時々テレビで見る景色です。ため息が出るほどの広いぶどう畑です。その地を守り続ける人たちの苦労を想像してしまいました。パーティーでは、地元のワインが振る舞われました。その地元ならではの素晴らしいワインです。感激しました。ぶどうの木が身近に感じられました。


 私たちは、婿殿のお姉さん宅へも招待されました。都会の中のコートハウスです。小さいながらもコート(中庭)があります。季節は夏、そこでご夫婦手作りのディナーを頂きました。隅にはぶどうの木があります。年数を経て、ぶどうの木は蔓を伸ばしています。重そうな大きなぶどうの房が、いくつもあります。南仏では、一般家庭にもぶどうが身近にあります。感激しました。



 南仏で広大なぶどう畑に感動し、一般家庭で簡単に育てられているぶどうを目にし、ポアロに夢が広がりました。自分もぶどうを育てたいと思い、実行したのです。どんなぶどうができるのかと期待で胸が膨らみます。私は何もせず見ているだけですが、収穫のあかつきには一番に味わいたいと思います。

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