2020年5月13日水曜日

自分史


 今ここまで生きてきた人生の振り返りにはまっています。以前傾聴ボランティアをしていたのですが、その会で出会った先輩方は熱心に自分史を書かれていました。圧倒的に男性方が書かれており、会員にいつも自分史を書くことを勧めておられました。障子紙一巻を使われていて、これが一番良いとのことでした。長年勤め、働き続けて退職となり、しばらくは念願の悠々自適を楽しんでおられました。ゴルフ三昧、趣味三昧、サンデー毎日が続きました。しかしそんな生活も、二年過ぎる頃には現役時代が懐かしく、毎日の生活に張り合いや生きがいが無くなっていることに気づきました。それを境にボランティアに燃えることとなりました。この会の指導者を目指して、住んでいる近畿圏から東京へ毎週通い、数年かけて資格を取得されたのです。その熱意には脱帽です。
自分史を書くことを勧められても、その頃はピンときませんでした。日々の暮らしに追われ、人生の振り返りという余裕はありませんでした。今頃になって書こうかなという気持ちになりました。自分史ではなく、年史です。歳とともに記憶力も低下し、今までの重要な出来事の年さえも、定かではなくなってきました。年史を書けば、いつだったかがすぐにわかります。長年家計簿の隅に、短いけれど日記のようなメモを書いてきましたが、大量すぎて引っ張り出すことも調べることも不可能となっています。今はネットの時代です。嬉しいことに、ポアロは年史をパソコンに入力していました。それを見せてもらい、私は手書きで年史帳を作っています。始まりは結婚した時からです。どこに住んで、いつ引っ越ししたかとか、子どもが生まれ何歳でどこへ転居したかとか、書くことは、大きな事柄だけです。書き進めるうちに、人との別れが多くなってきました。義父、姉や母、父、義兄たち、叔父たち、叔母たち、友人たち、家族だった愛犬たちです。海外旅行も行きました。国内旅行もあちこちへ行きました。その年が一目瞭然でわかるのは、とても便利です。
今年の2020年は東京オリンピックパラリンピックの日本にとっての節目の年だと思っていましたが、新型コロナウイルス勃発で大変な年となりました。先の見通しもたちません。人類にとって、世界にとって、史上に残る新型コロナウイルスです。しっかり年史帳に書き記したいと思います。


0 件のコメント:

コメントを投稿