朝7時、週二回あるゴミ出しの日です。可燃ごみの日です。家の中を少し片付けただけでゴミができます。庭も少し整理するとゴミができます。いつもの台所から出るゴミと合わせて、大きな袋で4コもできました。重さもまあまああります。ゴミ集積場まで30メートルほどですが、いつもの癖で合理的に2コずつを二回で運ぼうと思っていました。
玄関の外へゴミ袋を並べて、鍵をかけてさあ出発と歩き始めようとした時です。朝のウォーキングのシニア男性と目が合い、「お早うございます」と挨拶を交わしました。するとその人は、あと2コ残っているゴミ袋を見て「お手伝いします」と言い、さっさと運んでくれました。ゴミ集積場にはカラスの被害防止のために、ネットが置かれています。「ここでいいですか」と言いながら、ゴミ袋を置いてネットもかけてくれました。「ありがとうございました。お世話をおかけしました」と言う私に、その人は帽子をとって「失礼します」との挨拶です。親切さが身にしみます。紳士です。同世代と思われる男性です。たった30メートルほどの距離の中で、交わした会話があります。毎朝お城までウォーキングされているとのことです。「お手伝いは、自分にとってもいい運動になります」と言われて、恐縮してしまいました。思いもかけず、人の親切を受けて有り難く胸がジンとしました。「人の振り見て我が振り直せ」です。小さな親切を心がけようと思います。
振り返れば、今までにどれほどたくさんの人の親切を受けたことでしょう。子どもが幼かった頃には、電車に乗れば幼子を抱く私はすぐに席を譲ってもらいました。東京では、自分のミスで車のバッテリーが上がった時、親切にその人は自分の車から道具を持ち出し繋いで車が走れるようにしてくれました。岡山では、たくさんの買い物をし過ぎてふらついて歩く私に「持ちましょうか」と声をかけてくれました。ある女性は、自転車で私を追い越してから戻ってこられ「大丈夫ですか?持ちましょうか?」と言ってくれました。高齢者の域に入っていなかった私ですが、若い人から見れば年配者にちがいありません。小さな親切を、さっと行動できる人になりたいと思っています。
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