2019年2月7日木曜日

新聞の力(言葉)


 現役世代の頃は、新聞のすべてに目を通すことはありませんでした。自分の興味関心のあるところだけ読んで、他はざっと見る程度でした。シニアライフとなった今は、情報源の一つとして、全紙面隈無く読んでいます。かつて父も庭周りの掃除など朝の仕事が終わった後には、新聞とメガネを持って、日当たりの良い場所で結構時間をかけて読んでいました。父の姿が思い出され、よく似た自分に苦笑しています。
 先日読んだ中に私の知らない言葉が出てきました。この歳になっても知らない言葉がたくさんあって、恥じ入っています。はっきりしない空模様を説明するのに「空に三つ廊下」という慣用句があるということです。初めて聞いた言葉です。降ろうか、照ろうか、曇ろうか、の三つの「ろうか」を「廊下」に掛けています。面白い言葉に目がとまりました。若輩者から見れば、一世紀も生きた人は何でも知っている生き字引のように思ってしまいますが、それは正しくないということがわかってきました。百年も生きれば人間としての知恵はつくと思いますが、知恵と知識は違います。専門家は専門分野に関して知識が豊富です。しかしすべてにおいてとなるとわかりません。新聞を読んで、新聞から幅広い知識を得たいと思っています。

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