パーティーの前に伝承館のそばにある神社に参拝しました。2年前に婿殿が鳥居の建て替えに参加した神社です。小高い山の上にあります。
伝承館の館長さんを先頭に、あちこちからの客人が続きます。娘の友人の二人の幼い子供から、我々シニアまで、二十人ほどです。子供連れの友人は、東京から新幹線で新花巻へ、そして新花巻からレンタカーで来てくれました。彼女もフランスへ留学していました。お互いにいろんな相談をしながら、異国での生活を送りました。現在は東京暮らしです。遠くはスペインから、フランスから、三重から、東京から、そして京都からです。伝承館館長さんと遠野支援団体代表さんとの協力のもと、この日を迎えさせて頂くことになったのです。小高い山の上にある神社に参拝するのは、山登りのようでした。階段はなく、急な山道を登るのです。参拝した女性たちの中で、私は二番目の高齢者です。婿殿が、サポートしてくれました。最年長は八十三歳の女性で、みんなの中でも最高齢です。みんなが心配しましたが、参拝したいとのことで、支援団体代表の方が、付き添ってくださいました。
小さな神社ですが、この地域では最古の神社だそうです。参拝し報告し、感謝しました。夕方になっていましたが、近くの村々を見渡せることができました。参拝を済ませて、いよいよ19時からご縁パーティーが始まります。
伝承館の中は、パーティー会場としてきれいに飾り付けされています。舞台の上には「結婚おめでとう」の飾り付けです。丸テーブルがいくつも置かれ、ご馳走が並べられています。縁もゆかりも無かった岩手県大槌町で、盛大なお祝いのパーティーをして頂くとは、感動が胸いっぱいに広がります。たくさんの方にお世話をおかけして、ただただ感謝です。
支援団体代表さんの司会で始まりました。伝承館館長さんからのお祝いの言葉があり、民謡を歌い継ぐ会、一心会の方がお祝いを寿ぐ民謡「岩手長持唄」を歌ってくださいました。伝承館館長さんが奏でる尺八と共に、めでたさが会場いっぱいに広がります。胸がいっぱいになります。そして「長持唄」にのって、後方から新郎新婦の入場です。ハプニングです。紋付袴の婿殿と、打掛を着た娘の姿です。前もって何も聞いていなかったので、本当に驚きました。娘たちも当日聞いたとのことです。伝承館や一心会の女性たちは、いつも着物を着ての活動です。着付けにも髪結いにも、熟練されています。お手のものです。娘はきれいに髪結いをしてもらい、着付けてもらい、美しい花嫁姿です。親として、初めて見る娘の花嫁姿です。去年のフランスでは、洋装の花嫁でした。目頭が熱くなります。ここまでして頂くとは、本当に感無量です。ご縁パーティーは、どんどん盛り上がっていきます。
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