私の好きな番組「NHK京都・京いち日」から旬の情報を得て出かけました。洛北大原にある阿弥陀寺では、もみじが見頃になっているとの情報です。映像には美しく紅葉したもみじが映っています。京都に住んで十七年ですが、山間にあるお寺、阿弥陀寺について何も知りませんでした。雨がよく降った日の翌日は、秋晴れのお出かけ日和となり早速出かけました。自宅から20kmのところにあります。大原三千院を通り過ぎてまだ少し走ります。車を駐車場に停めて600mほど坂道を登ります。駐車場横の山門周囲にも見頃となったもみじがたくさんあり、ポアロは写真を撮るのに忙しくなりました。
600mとはいえ、急な坂道を登るのは息がきれます。久しぶりのいい運動です。あと少しあと少しと自分に言い聞かせ登ります。前方に阿弥陀寺が見えてきた時には、大きな喜びにかわります。15分ほどで到着しました。
阿弥陀寺はずい分高い所に建っているので見上げるほどです。お寺の入口そばに、樹齢八百年を超えるもみじの大木があり、紅葉した葉は上のほうだけありました。老木なので何本かのつっかえの木に支えられています。
阿弥陀寺は、弾誓(たんぜい)上人が慶長14年(1609年)に開基した浄土宗のお寺です。昔から皇族諸家との由緒が深く、閑院宮、有栖川宮、両家の祈願所となっていたそうです。高松宮、秋篠宮のご参拝の写真が飾られていたので驚きました。本堂には阿弥陀如来座像があり、重要文化財に指定されています。
本堂の他に宝物殿もあり、弾誓上人がミイラ佛となり今も眠っているという石廟は、修行僧らが掘った洞窟にありました。山から湧き出た水が静かに流れていました。
本堂に座り、周りの山や木々、そして美しい紅葉のもみじを眺めて、しばしの間、日常を離れました。そのあと境内を散策し写真を撮りました。私達のあとから何人ものシニアの方たちが来られて、静かなお寺が賑やかになりました。中にはタクシーで来られた人もおられて、阿弥陀寺は洛北の紅葉の名所となっているようです。
山野草のダイモンジソウが可憐に咲いていました。苔むした湿潤な地に適しているようです。
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