2017年11月1日水曜日

京都で和婚

 NHK京都放送局では平日の6時半から「京一日」という情報番組を放送しています。私はこの番組から京都のいろんな情報を得ています。寺社仏閣、博物館、美術館、観光名所、お花情報、などいろんなホットなトピックスを教えてもらいます。先日は「京都で和婚」と題しての情報でした。京都の伝統産業である着物を着て、京都で結婚式を挙げる「和婚」がブームになっているとのことです。
上賀茂神社には婚礼部が置かれ、日本中から、外国からも申し込みが殺到しているそうです。その数は十年前の4倍で、一年先まで予約がいっぱいと言っておられました。北海道から来たという女性は、「親や親戚の人達が京都観光を兼ねて、結婚式に列席すると喜んでいます」と、インタビューに答えていました。アメリカからのカップルは、インターネットを通じて情報を得て申し込んだそうです。新婦も新郎も和装がよく似合っています。新婦は文金高島田で白無垢の花嫁衣裳です。新郎は紋付き袴です。日本が大好き、親日家というのが伝わってきます。

ブライダル会社の多彩なアイディアとプランは、結婚市場で大成功をおさめているようです。ある大手のブライダル会社は、十五の神社や仏閣と連携して皆さんの要望にこたえ、個性的なより良い「和婚」を目指して頑張っています。あるお寺では貸し切りで提供し、宿坊に新婚さんのためのホテルも用意していました。茶道で参列者をおもてなしするという「茶婚式」や、能の主人公になって式を挙げるというユニークなものまで紹介されていました。和装に身を包み、京都で結婚式を挙げる「和婚」のブームの理由の一つに、晩婚化があげられていました。人生経験を積み、あるていどの経済力も持った年齢の人達は、自分達の人生の門出に自分達の想いを込めて、京都での「和婚」を選んだのかもしれません。結婚式も簡素化されてきているような現代ですが、この話題を知って日本回帰のイメージを持ちました。

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