梅雨真っ只中で、豪雨の被害があちこちで起こっています。うっとうしい空の下、一瞬光がさすとセミの鳴き声が聞こえてきました。今年初めて聞くセミの声です。声はすれども姿は見えずです。セミの鳴き声が聞こえてきたら、いよいよ夏の到来です。セミの初鳴きは、例年より一週間ほど早いように思います。梅雨明けは、まだもう少し先のようです。
セミの大合唱は夏の風物詩ですが、朝ゆっくり寝ている人にとれば睡眠を妨害する騒音かもしれません。以前庭に楡の木を植えたことがあります。一年一年木は成長し、二十年経てば大木です。十年経った頃に、植木屋さんに切ってもらいました。幹のほとんどを切り、本来の木の姿は無残なものになりました。夏の到来とともにセミの大合唱が始まり、ご近所に大迷惑をかけていました。山の中の一軒家ならともかく、ニュータウンの住宅地では、庭に木を植えることは間違いだと気付きました。夏の間、肩身が狭い思いをしました。それほどセミの大合唱は、公害に成り得るほどです。
今は気楽にセミの鳴き声を聞いています。セミの短い命が、哀れを感じさせます。セミの鳴き声が聞こえている間は、応援しようと思っています。
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