2020年7月1日水曜日

瓢箪から駒


 コロナウイルス感染拡大防止のため、緊急事態宣言が発令されて、巣籠り生活が始まりました。三重での巣籠り生活は、四ヶ月が過ぎました。県境をまたいでの移動自粛が長らく続きましたが、それもやっと解除されました。しかしその後も、感染者は増え続けています。

 今までに経験したことのない巣籠り生活は、いろんなことを教えてくれました。日常生活の見直しができました。小さな庭にも、たくさんの発見がありました。生き物たちとのふれ合いや庭に咲く花や野草の数々、自然界の営みなど、本当にたくさんのことに気づき学びました。家の中についても、少しずつですが終活につながる片付けも始めることができました。そして何よりの瓢箪から駒は、シェフの誕生です。もともと食べること作ることに、興味関心好奇心があったポアロですが、巣籠りのおかげでその腕を上げました。長年台所に立ち続けてきた私は、義務が先行しその任に疲弊し、最近ではエンドレスを感じていました。以前から「仕事を終えて、これからは食事作りは夫の担当」と言う人や、「お昼ご飯は、夫が作ってくれる」などの発言が、友人から出ていました。それを聞いて感心していた私ですが、ポアロが料理の腕を上げメニューの数も広がりつつある現状を喜んでいます。先日は、デザートまで作ってくれました。パイナップルのゼリーです。



予想もしていなかったことで、感激しました。冷やっとした触感は、これからの季節にぴったりのデザートです。「男子厨房に入るべからず」は、時代遅れです。今でもこの言葉で自分を正当化する男性もいるかもしれません。戦前・戦中生まれの人だけに限られているのであれば仕方ありませんが。持って生まれた得手不得手や器用不器用にも、多少違いがあることですが、私の周りの男性たちの中には、ポアロのような人はいません。父や兄や、義兄や叔父たちも厨房に入らない人たちでした。人生百年時代の到来です。女性男性の区別なく、人間として厨房に入ることは素晴らしいと思います。ポアロのレシピを、写真とともに記録したいと思っています。

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