2020年7月9日木曜日

思い出の中の歌(筑後川)


 梅雨真っ只中の豪雨は、九州に大きな被害を起こし、中部地方にも被害が出ています。熊本県の球磨川が氾濫し、大分、福岡、佐賀を流れる筑後川も氾濫しました。テレビの映像で大変な状況を見て、何もできない私です。自然災害の怖さを見せつけられています。新型コロナウイルスが猛威をふるい、社会全体を震撼させてまだまだ収束の見通しが立ちません。いろんな分野に携わる人々は、厳しい状況に追い込まれています。そこへ自然災害の追い打ちです。国を挙げて、この国難を乗り越えねばなりません。

 荒れ狂う筑後川を映像で見て、思い出の中の筑後川が豹変しました。転勤で東京暮らしが始まった頃のことです。日本の首都東京へは、修学旅行でしか行っていません。東京への憧れと、首都東京という大きく立ちはだかるような壁を感じていました。そんな東京で暮らすということに、嬉しくもあり、地方出身の気後れも抱えていました。武蔵野の面影の残る郊外での、暮らしが始まりました。素晴らしい環境でした。買い物に、散歩に、チャリダーにと、充実した毎日でした。遠くに富士山を眺め、大木となったケヤキ並木の下を通る時、いつも口ずさむ歌がありました。「思えば遠くへ来たもんだ」です。1978年発表の海援隊の歌です。歌詞に筑後川が出てきます。行ったこともない見たこともない大河、筑後川に自分勝手なイメージを膨らませていました。今でも憧れの存在です。



「思えば遠くへ来たもんだ」

              作詞 武田鉄矢

              作曲 山木康世



   踏切の側に咲く

   コスモスの花ゆらして

   貨物列車が走り過ぎる

   そして夕陽に消えてゆく



   十四の頃の僕はいつも

   冷たいレールに耳をあて

   レールの響き聞きながら

   遥かな旅路を夢見てた



   思えば遠くへ来たもんだ

   故郷離れて二十年

   思えば遠くへ来たもんだ

   この先どこまでゆくのやら



   筑後の流れに

   小鮒釣りする人の影

   川面にひとつ浮かんでた

   風が吹くたび揺れていた






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