三重から京都へ戻る途中、少し遠回りをしました。奈良県桜井市にあるモミジで有名な談山神社へ寄ることにしました。以前奈良に十年ちょっと住んでいた頃には、県内のあちこちへ行きましたがここへはまだ行っていませんでした。名前は聞いたことがあります。学校で習ったのか、歴史・地理・寺社仏閣の好きだった父から聞いたのか定かではありませんが、古い神社です。中大兄皇子(後の天智天皇)と中臣鎌子(後の藤原鎌足)が、極秘の談合をした所です。この談合で暴逆を図ろうとする蘇我入鹿を討ち、中央統一国家の完成という歴史的偉業が成し遂げられました。本殿には、藤原鎌足公が祀られています。
三重の方から向かった私たちは、東吉野回りで、奥山踏み分けてというほど山の中を走りました。ずいぶん遠く感じました。二時間かかりました。大駐車場には、たくさんの観光バスや自家用車が停まっています。私たちとは反対方向から来た車です。帰りにわかったのですが、明日香村から近い所でした。明日香村へは、ずいぶん前に家族で来ています。レンタサイクルで回ったことが思い出されます。
談山神社はもみじで有名です。全山紅葉といった景色です。奈良県一番の紅葉スポットで、高い人気を呼んでいるそうです。あいにくの曇り空でしたが、色とりどりの紅葉で本当に素晴らしく見とれてしまいました。観光バスの団体客は、ガイドさんの小籏の後ろに続きます。一団体は五十人ほどで、とても賑やかで圧倒されます。次から次へと、団体客が来られます。中国からの観光客もおられます。ポーズを作って、熱心に写真撮影をされています。大きな声の中国語が飛び交っています。
本殿や宝物展示されている拝殿や、観音堂、蹴鞠の庭など見るところはたくさんあります。高さ約17メートルもある十三重塔は、室町時代に建てられました。木造十三重塔としては、世界唯一とのことです。一時間ほどかけて回りました。帰りは明日香村へと山を下りました。その途中からの眺めは最高でした。明日香村や橿原市が見えています。遠くは、二上山や葛城山、金剛山が見えています。
今回の走行距離は、160キロ、所要時間は食事や休憩を入れて7時間ほどでした。談山神社の見事な紅葉を満喫しました。
0 件のコメント:
コメントを投稿