三連休の一日目に、娘の招待で三重県志摩市へ車で出かけました。始めに目指すのは大王埼です。太平洋に面して大王埼灯台があります。自宅を7時に出て、9時前には目的地に到着しました。まだ誰もいません。灯台へと続く道には、土産物店が並んでいますが、どの店も開店の準備中です。
灯台には、万国旗が掲げられ風にはためいています。灯台への入館は9時からです。チケットを買いに売り場へ行くと、「今日は灯台記念日で無料です」とのことです。何も知らずに灯台を訪れた私たちです。ラッキーに感謝です。
早速灯台を上りました。思ったよりしんどくはありませんでしたが、歳を考えてゆっくり上りました。高さは22.5mあります。大王埼は、志摩半島の東南端にあり、遠州灘と熊野灘の荒波を二分するように突出した海の難所として知られていたところです。早くから灯台の建設が望まれ、1927年(昭和2年)5月に灯台局直営で着工し、同年10月に点灯が開始されました。関東大震災復旧後の新設第一号灯台です。太平洋戦争、伊勢湾台風など幾多の困難に遭遇しましたが、1978年(昭和53年)12月に大改修を行い、現在の姿になったそうです。2004年(平成16年)4月に、高性能の最新レーダーが設置されたことにより、「灯台守」の姿が消えることになりました。東海地方で、最後の「灯台守」とのことです。灯台の横に、「灯台守」家族が暮らす建物がありました。子供の時に観た映画「喜びも悲しみも幾年月」を、思い出しました。大ヒットした歌は、今でも時々口ずさんでしまいます。
灯塔の横に、灯台資料館があったので入りました。大王埼灯台の歴史や、灯質(光りかた)の説明や、実物大のレンズやガラスを見ることができました。
この日は灯台記念日で、海上保安庁の職員が数人出ておられ「海保のグッズ」を販売されていました。記念にスポーツタオルを買いました。ずいぶん前のテレビ番組「海猿」を思い出します。いつの間にか「海保」のファンになっています。
「日本の灯台50選」の小冊子を、娘がプレゼントしてくれました。今までの旅でいくつかの灯台へは行っています。最近では「灯台女子」という言葉も生まれているそうです。若い頃から灯台が好きで、海を見るのが好きな私は「灯台女子おばあさん」です。
車を停めたところへ戻る途中で、たくさんの人が集まっています。志摩観光協会と書かれたテントが出ています。伊勢エビの入ったお味噌汁やてこね寿司、サザエのつぼ焼きなどが並べられ「無料です。どうぞ召し上がってください」とのおもてなしです。予想もしていなかった私たちは、嬉しく有り難くいただきました。伊勢エビのお味噌汁とは、何とも贅沢な感じです。体が温まり、ほっこりしました。朝食を食べずに出てきた私たちは、素晴らしいおもてなしでお腹も胸もいっぱいになりました。広がる青い空と青い海に大感激でした。
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