先日久しぶりに学生時代の仲間が集まりました。一緒に音楽を学んだ寮の仲良し八人組です。八人全員が集まったのは五十年ぶりです。みんなが長い時の流れを忘れ、一気に乙女に戻りました。本当に不思議なことです。人生の酸いも甘いも知り尽くしているシニアの私たちです。青春時代を共に過ごした絆は、何年経っても色あせることはありません。気持ちは昔のままです。気心のわかり合った仲間は、毒舌があったとしても明るく笑い飛ばします。
あんなことこんなこといろんなことがありました。不器用な私は、とことんピアノに没頭していました。みんなはそれを覚えていて、褒めてくれました。人生いろいろ、歩む道は違ってもそれぞれに頑張って歩いてきました。今は人生百年時代です。誰かが言いました。「百年は無理でも九十までは頑張ろうね」「名札を付けての参加となる日が来るかもね」「脳活しないとね」そうです、寄る年波に負けてはおれません。
八人中、五人はスマホの達人です。私は持っていません。五人の友は時代の最先端を行っているようです。私は、つくづく「時代遅れ」を感じました。不器用な私は、スマホを使いこなせないと思っています。帰りの電車の中では、周りの人たちが全員スマホをいじっています。老いも若きもです。停車駅では、ベンチに座っている人も、立っている人も、ほとんどの人がスマホをいじっています。歳とともに視力も悪くなり、指先の器用さも劣ってきている私は、感心するのみです。みんなは言います。「今度会うまでにスマホデビューしてね」そんな日が来るのか来ないのか、全く自信はありません。
私の娘の発案で、この会に名前がつきました。みんなが賛同してくれました。「ねうの会」です。子年が五人、丑年が三人です。これからは毎年集まろうということになりました。歳を重ねるごとに、一年が短く感じられます。次回の集まりが楽しみです。
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