2018年2月14日水曜日

愛車最後のドライブ-2(三重紀伊長島へ)


 まんたん(義母)が骨折、入院、手術して二週間が過ぎました。快復は順調で、一日二回のリハビリを頑張っています。私達は、顔を見るだけの病院通いが続いており、三重に逗留というのに物足らず、再度愛車最後のドライブに出かけました。目指すは、紀伊長島です。国道42号線で、二時間半ほどで着きました。以前テレビで見たレク都市の複合施設(宿泊、ビーチ、プール、各種スポーツ)にあるレストランで昼食をと思っていたところ、三日前までの予約が必要だったため機会を逃してしまいました。残念でしたが道の駅マンボウで、海の幸を食べることにしました。海へ来たら海の幸です。お刺身がのった海鮮丼とカキフライを食べて、満足することができました。




国道42号線から紀伊長島へ向けては、峠を下ります。荷坂峠です。そこから美しい海を眺めることができます。太平洋です。熊野灘です。数年前に高速道路ができて時間は短縮されました。高い位置を走り山の間をトンネルが続いていますが、私は国道42線の荷坂峠から見る海が大好きです。この日はお天気も良く、海はキラキラ輝いていました。




紀伊長島で昼食をすませて、そこから海岸線を走ります。以前は無かった道が、国道として立派な道となっています。小さな漁港、小さな漁村が、入り江ごとにあります。私が半世紀近く前に音楽教室講師として通った漁港の名が出てきました。バス路線が通っていない場所なので、要所の港から巡航船に乗りました。漁業協同組合の二階が教室でした。海に育つ元気な子どもたちが思い出されます。もう少し走ると以前通った別の教室が、おぼろげですが記憶がよみがえってきました。ここは小学校の音楽教室を借りてのレッスンでした。今は廃校となっていますが、校舎は昔のままで建っていました。懐かしくて門の前で写真を撮りました。



この辺りのお寺へは、ピアノの個人レッスンで寄せてもらっていたのですが、それは見つけることができませんでした。この教室へは、伊勢からバスで通いました。自宅から片道二時間以上かかる教室へ毎週通い、三ヶ所の教室を担当した私は、遠隔地教室指導ということで表彰されました。電車、バス、船に乗って、海を見ながらの通勤は苦にならず、むしろ楽しい職場でした。その頃出会った子どもたちは、立派な大人になってお父さんお母さんになっていることと思います。ひょっとしたら孫がいる人もいるかもしれません。時の流れをしみじみと感じました。大好きな海、懐かしい場所へ時々来たいと思いました。

2018年2月13日火曜日

愛車最後のドライブ(三重大王崎灯台へ-3)

 大王崎灯台を見て公園を散策し、写真をたくさん撮り、素晴らしい眺めとこの地の空気を胸いっぱいに吸い込んで、灯台から緩やかな下り坂が続く道を歩きました。この地の名産特産を売る店が続きます。三重県伊勢志摩といえば真珠です。そして海の幸、いろんな魚です。真珠や干物・乾物を売る土産物店が続きます。日本中にはたくさん灯台、漁村がありますが、ここは現在観光客がたくさん押し寄せるような観光地ではありません。ひなびた雰囲気を感じました。漁港近くまで数軒の土産物店が続いています。出来立ての柔らかいカワハギの干物を買いました。そこの駐車場の前は海です。入り江の一番奥です。そこにたくさんのトンビが集まっている異様な光景が目に入りました。


 何十羽というトンビが、港に集結しています。そして私達の目の前へ飛び降りてきて、水際でキラリと光る小さなものをくわえて舞いあがります。たくさんのトンビが次から次へと降りてきては、つかみ飛び上がります。口にくわえるトンビ、足でつかむトンビですが、そのスピードは恐ろしいほどのものです。私は何が起こっているのか興味津々で水際へ近づきました。トンビは人間を怖がりもせずに、エサとりに夢中です。キラリと光る小さなものは、少し小さめのイワシでした。元気にはねているイワシを、トンビは素早くつかみます。






滅多に見ない光景にくぎ付けになっている私達の周りに、人が集まってきました。土産物店のおじさんおばさん、通りがかった人達、数少ない観光客です。漁村に生きる人達には珍しくもない光景かと思っていたところ、皆さん「こんなの初めて見るなあ」と言われます。一人のおじさんが、一匹を手でつかみおともをしてきた愛猫にやりました。猫は、生きているイワシ、飛び跳ねているイワシを怖がりなかなか口にくわえません。しばらく手でイワシをいじり遊んでいましたが、そのあと口にくわえてどこかへ行ってしまいました。土産物店のおばさんは、タモでイワシを採り始めました。みるみるうちにタモの半分ほどまで採れました。トンビ達は、満足したのかその場を少し離れました。




 おじさん達の話では、このイワシはカタクチイワシで、大きな魚に追われて水際まで来たものの戻れなくなったのだろうとのことでした。数日前ニュースで、東北の浜辺に大量のイワシが打ち上げられているとの報道を見たばかりでした。日本を襲っている最強寒波で海流の水温も異常変動を起こしていて、その海流から逃げようとしたイワシが元へ戻れなくなったのではないかと報じていました。ひょっとしてここのカタクチイワシもそのことに関連しているのかもしれません。驚きの光景を見ることができました。
 最近NHKの番組で、灯台が人気を集めているというのを見ました。シニアの人達は、四十数年ほど前の新婚旅行で灯台を訪れた人が多いそうです。そして今、時を経て再度その地を訪れるというのがブームを呼んでいる理由らしいです。私の場合は新婚旅行ではありませんが、若かりし頃にデートで大王崎灯台へ行きました。海、太平洋が大好きな私は、何かの折々に海を見たくなります。今回は愛車との別れを惜しみながらのドライブになりました。よく走ってくれた愛車に「ありがとう。さようなら。」を贈ります

2018年2月9日金曜日

愛車最後のドライブ(三重大王崎灯台へ-2)


 大王崎灯台がよく見える近くの公園は、撮影スポットです。白い灯台と青い空、キラキラ輝く大海原太平洋、そこに佇むと沈んだ気持ちが再生されるようです。すべてを忘れさせてくれます。


 その公園に絵を描く画家の銅像がありました。絵描きの町「波切(なきり)」とあります。明治以降画家たちがこの眺めに魅了され、多くの絵を描いたそうです。思い出しましたが、昨夏に訪れたフランスのノルマンディー地方エトルタも、画家たちに愛された町でした。絵を描けない私は、素晴らしい眺めを心に焼き付けました。




 この公園の入り口の所に観光案内と碑が建っているのに気づき近づいて読んだところ、この地に波切城(九鬼城)があったのだそうです。九鬼一族は有名ですが、初代当主がこの地に城をつくり、九鬼一族の繁栄がここから始まったということです。灯台のふもとにある仙遊寺は、九鬼一族の菩提寺として五輪塔がありました。小さな漁村で小さな町波切ですが、歴史ある町ということを知りました。






2018年2月8日木曜日

愛車最後のドライブ(三重大王崎灯台へー1)


 車の大好きなポアロは、半世紀以上車に乗り続けてきました。十二台目の車に十一年乗り、走行距離は約18万kmになります。毎週京都、岡山を往復し、月に何度かは三重へも走りました。旅行でもあちこちへ走りました。四国、九州、山陰、中国地方、そして信州、富士山へも走りました。車も人間と一緒で、年齢が高くなるとあちこちに不都合が出てきます。いよいよ買い換える時が来たと判断したポアロは、決断しました。もうすぐお別れです。パートナーとして頑張ってくれた愛車との、最後のドライブに出かけました。
私の大好きな海、太平洋に面して建つ三重県志摩市大王崎灯台を目指します。二十四年前に母が心筋梗塞で突然亡くなった時も、心の傷を癒しに出かけたことを思い出します。


後ろは富士山の方向ですが残念ながら見えません。


昭和の初めにできたようです。

岩の上では釣り人が。

冷たい海でも海女さんは潜っています

久しぶりの大王崎灯台です。この日は風が少しあるものの、陽射しは暖かく早春を感じさせてくれます。眩しいほどの大海原です。遠くには大型船がたくさん見えます。思い出に写真をたくさん撮りました。


2018年2月7日水曜日

カモメ飛来


 三重の家の前を流れている二級河川の橋の周辺には、いろんな鳥が集まってきます。先日はカモメが群れをなして飛んでいました。家の上空を何度か回って川に着水しました。100羽くらいいそうです。

突然のカモメの群れです。

着水地点を探しています。

川上にいるカモに遠慮をして川下側に着水しました。

カモよりも動きが速いようです。

「カモメの水兵さん」の歌を思い出します。

河口から6㎞ほどあるこの場所でカモメが群れをなして飛び交うのを見るのは初めてです。京都では都どりと呼ばれて人気者のカモメです。正式にはユリカモメという種類のようです。カモメの体はわりと大きくて、ハトより一回り大きいと思われます。カモメの群れが元気よく飛び交っているのを見たのは、ツバメと同じくお昼前でした。河口からここまでに川が堰き止められている所は少ないのかもしれません。その理由で餌が豊富なのかもしれません。カモメの群れに遭遇して、しばらくの間見とれてしまいました。

2018年2月6日火曜日

冬空のツバメ

 一年前にもブログに取り上げましたが、今年もツバメの飛来に遭遇しました。日本でツバメの姿を見るのは春と思い込んでいた私は、厳寒の今の時期に飛び交うツバメに驚きます。三重の家の前を流れている二級河川の橋の周辺に、群れをなして飛んでいます。動きが速いので小さくしか写真に撮れません。体に白い帯があります。








時間的には、お昼頃に最も活発で忙しそうに飛び回っています。体は小さく見えますが、群れで飛び回る光景には圧倒されます。30羽くらいいるようです。動きが機敏です。昨日には青空にたくさんのツバメが飛び交う光景を見ました。しばらくの間、見とれてしまいました。ツバメにもいろんな種類があるそうで、私が遭遇したのはヒメアマツバメらしいとのことです。西日本に住みついているツバメで冬でも天気が良くて風が強いと空に舞い上がった虫を捕りに来るらしいのです。冬にツバメに会えるのは楽しみです。

2018年2月5日月曜日

スーパーブルーブラッドムーン

 1月31日の皆既月食に感動しました。日本では35年ぶり、北米では150年ぶりとのことです。スーパーブルーブラッドムーンというのだそうです。9時過ぎから始まり9時50分頃に月が全部覆われ皆既月食となりました。そして1時間ほど続きました。











最近カメラに熱中しているポアロは大興奮で、大活躍してくれました。変化する月の姿をこまめに撮影します。自然界のすべてが大好きで、毎日のように空を見上げる私は、いつも星や月を見てはいろんな思いを巡らします。今回の皆既月食は、じっくり見ることができました。皆既月食を堪能しました。日本では35年ぶりのスーパーブルーブラッドムーンと聞いて、35年前の皆既月食をどこで誰と見たのか考えましたが思い出せません。皆既月食という天体ショーを、見て楽しむという心の余裕も無いほどの暮らしぶりだったのかと、過ぎ去った遠い昔を懐かしく思い出しました。

2018年2月2日金曜日

突然の出来事

 先日三重から京都へ移動して二泊した早朝、まんたん(義母)が入所しているホームから電話がかかりました。まんたんが自室のトイレの前で倒れているのを、スタッフが発見してくれました。「骨折しているようなので、救急車で病院へ行きます」とのことで、私達は大急ぎで準備をして、再び三重へ駆けつけました。ホームの男性スタッフが付き添ってくれています。この時は本当に心丈夫に思いました。何から何まで、いろいろお世話をして下さいました。仕事上そういう経験は豊富です。
まんたんは、ベッドで「痛い痛い」を連発しています。早速主治医の説明を受けました。大腿骨の骨折で、手術をして金属を入れてつなぐとのことです。最近では、こういった高齢者の骨折もすぐ手術をして、早く快復させる方向になっていると言われました。ギブスを当てて固定させる方法は、快復まで二ヶ月以上かかるので、高齢者の場合はそのまま寝たきりになってしまうそうです。床ずれも起こってくるとのお話しでした。
翌日午前に手術が行われました。説明では手術に二時間半ぐらいかかると言われましたが、一時間で終わりました。エックス線では金属が二本入り、ネジで固定されているのがよくわかります。主治医は五十代後半のベテラン医師です。無事手術が終わり安堵した私は、疲れがどっと押し寄せました。私はその三日前にホームを訪れ、元気なまんたんに会っておしゃべりをしたところでした。血圧は高いものの、三十年ほど前から降圧剤を飲んでいますがとても良い状態を保っています。
現在九十三歳のまんたんは、高齢者のお手本になるぐらいのスーパーおばあさんです。アルツハイマー型認知症ですが、それは記憶に関してだけでホームでの暮らしは順調です。そう思い込んでいた私は、高齢者にはいつなんどき危険なことが襲いかかるかを思い知りました。まんたんは、他の高齢者よりとても元気で、足もしっかりしていると本人は思っています。そこが危険だということを知りました。手術した二日後からリハビリが始まるそうです。ベッドに座ることや、体位変換や、ベッドから降りて立つなど、驚くほどのスピードでカリキュラムが組まれています。入院は二週間から四週間とのことです。

今までスタスタ歩いていたまんたんですが、高齢者にとってそれは危険とのことで、これからは車イスになるかもしれません。突然の出来事に見舞われ、毎日の病院通いが始まりました。

2018年1月30日火曜日

「白銀の世界」


曇天の空 気が滅入る
雪が降りますか 降らないのですか

雪が積もれば
白銀の世界
美しい白銀の世界

すべてを覆う
すべてを隠す
それは美しい世界
理想の世界
それは偽りの世界

雪が解けて
現実が戻る

現実の世界は美しいばかりではない
人は現実の世界を生きる
美しいものも
醜いものも
すべてを受け入れて
力の限り生きる
力をふりしぼって生きる

白銀の世界
美しい白銀の世界

すべてを覆う
すべてを隠す
それは美しい世界
理想の世界

それは偽りの世界

2018年1月29日月曜日

自由句三句


 いつの日も 良かったさがしで 幸が来る


 幸せは 昔も今も 心内



 くり返し ありがとう言う 最期の日