2015年9月25日金曜日

夏の思い出(9)比叡山延暦寺

 フランスからの客人を案内する日帰りツアーも、いよいよ大詰めとなりました。8月の末、この日は比叡山延暦寺を訪れました。天台宗総本山比叡山延暦寺は、標高848メートルの比叡山全域を境内とする寺院です。平安時代初期の僧、最澄(767~822年)により開かれました。最澄が延暦7年(788年)に草庵を建てたのが始まりとのことです。延暦寺は多くの高僧を輩出しました。浄土宗の開祖法然、浄土真宗の開祖親鸞、臨済宗の開祖栄西、曹洞宗の開祖道元、日蓮宗の開祖日蓮など、日本仏教史上著名な僧の多くが、若い日に比叡山で修行しました。そんなことから「日本仏教の母山」とも呼ばれているそうです。京都の鬼門(北東)を護る国家鎮護の道場として、次第に栄えるようになったという歴史があります。京都の町からは、どこからでも北東に比叡山の頂を見ることができます。鴨川の岸辺を散歩する時、私はいつも比叡山を眺めながら歩きます。比叡山は京の都を見守ってきました。これからもずっと見守り続けていきます。
京都の中心部から、車で一時間ほどで行けます。いつも見ている比叡山ですが、延暦寺まで行くことはそう多くはありません。私は今回で五回目です。車でどんどん上っていきます。比叡山ドライブウェイを走ります。一気に上がる感じです。日本一の琵琶湖が見えてきます。この日は快晴で遠くまでハッキリ見えます。途中の展望台で車をとめて写真撮影です。少し走ると今度は進行方向の左側に京都市街を一望できる展望台があります。ここでも車をとめて写真撮影です。この日は大阪の町もよく見えました。

東を見下ろすと琵琶湖 大津方面
京都市内、西南の遠くには大阪の高層ビルが見えます
 そして延暦寺の大駐車場へ到着です。まずは講堂を見学しました。次に根本中堂、文殊楼を見学しました。その他にも見学する場所はたくさんありますが、私達はここで引き返すことにしました。いつもこの先へは行っていません。ここまで進むとずい分疲れを感じます。それほど比叡山延暦寺は広大です。

根本中堂


根本中堂の向かいに急な階段 上に文殊楼


階段で楼の2階に上ることができます



 いつもあこがれをもって、遠い昔に思いを馳せながら仰ぎ見る比叡山へ、フランスからの客人を案内することができて、心が満ち足りました。フランス人の彼は、日本に大きな魅力を感じているようです。

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