フランスからの客人を案内して、美山町を訪れました。美山町は、京都府南丹市にあります。かやぶきの里で有名です。京都市中心部から車で一時間半ほど北に行きます。白川郷へ行ってきたところなので、違いがよくわかります。美山町のかやぶきの里は、規模が小さく、建物もこじんまりしています。三十八棟の茅葺き民家が現存しており、全部平屋です。
二百年ほど前の農家の建物が、現在美山民族資料館として公開されています。母屋、納屋、蔵を見ることができます。牛も家族のように生活していたようです。古くからの農機具、生活道具など、約200点以上が展示されています。
牛の居場所は家の真ん中です |
ゆっくり見学してから、お茶をいただきくつろぎました。ちゃぶ台の上に旅ノートが置かれていたので、皆が短いコメントを書きました。天井や床下は高く、庇は深くつくられているので、気持ちよい風が家の中を通りぬけていきます。扇風機さえいりません。昼寝をすれば寒いほどのようです。日本の原風景が残る山里、美山町です。神社やお寺を見ながら、村の中を散策しました。
そのあと少し離れたところにある、「美山酒の館」に寄りました。酒蔵と日本酒直売もあり、「きき酒」コーナーでは、フランスからの客人は、熱心に説明を聞いて試飲していました。「てんごり」という名のお酒があったので、意味を尋ねたところ「美山の方言で助け合いのことを表し、手間を返す“手間返し”がなまったもの」と言われているそうです。
その後日本海を見に行こうということになり、若狭の国を目指しました。フランス人の彼にとっては、初めての日本海です。ちょうど夕日が日本海へ沈むという時間となり、写真が撮れました。若狭湾の中に位置する小浜市の若狭フィッシャーマンズワーフで、おいしいにぎりずしを食べました。サービスでエビなどの海鮮入り味噌汁が出たのですが、海を見ながら頂き、とてもおいしかったです。ここからは蘇洞門海岸めぐりの遊覧船が出ていると知りましたが、この日はすでに時間が遅くなっていたので、残念でしたが又の機会ということになりました。
帰りは若狭鯖街道を走り、京都へ戻りました。途中に熊川の宿があり通り抜けたのですが、立派な町並みが残っていて、まだまだ知らない歴史地区が、日本にはたくさんあるのだと気づきました。
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