2015年9月10日木曜日

夏の思い出(2)上高地

 二日目のスタートは、高山名物朝市です。朝食の前に出かけました。盛夏で日差しはきついのですが、朝の冷気が感じられる中、旅の二日目、朝の散策を楽しみました。地元の野菜、果物、漬物の他、手作り市に並ぶようなものもたくさんあります。私が今回の旅で手に入れたいと思っている木工製品のコンパクトミラーを探しましたがありませんでした。よく似た形のカード入れはあったのですが、残念でした。



 朝食をすませて、上高地へ向けて出発しました。上高地ではレストランは無いとの情報で、コンビニでおにぎりを買いました。高山からどんどん走り、山の中へ入っていきます。高い山々穂高連峰が見えてきます。上高地はマイカー規制となっているので、高山側の「あかんだな駐車場」へ車をとめて、そこからバスに乗りました。発車寸前のバスに飛び乗ったのですが、すでにたくさんの乗客で、私達は最後列の席に座りました。この日は上高地を歩くので、それなりの服装にしたのですが、穂高岳へ登られる人達でしょうか、大きなリュックを持った本格的登山の格好の人もたくさんいました。運転手の男性がガイドも兼ねて、いろいろ説明してくれます。山の天気は変わるのが早く、青空は午前中で、山はすぐ雲に覆われてしまい、焼岳の噴煙が見られるのは今とのことで、私達は立ち昇る噴煙を見ることができました。




 バスを降りて大正池を見て、梓川に沿ってウォーキングコースを歩きます。梓川の水量は多く、山から流れ出た水は透明で美しく、とても冷たく、非常に気持ちいいものです。鳥の鳴き声を聞きながら進みます。ここでもたくさんの中国の人達と出会いました。途中で昼食のおにぎりを食べました。夏の上高地は人気のエリアです。高所であり深い山の中です。二日前にクマが目撃されたということで、注意を呼びかける看板が立っています。たくさんの人で賑わっているウォーキングコースに、クマが出没するのです。かわいい子グマなら遭遇したいものだと、ふと思ってしまいました。








 ウォーキングコースの途中に、ウェストン碑がありました。私は知らなかったのですが、ウォルター・ウェストン(1861~1940)はイギリス人宣教師で、日本に三度長期滞在し、日本各地の山に登り「日本アルプスの登山と探検」を書き、世界中に紹介した登山家とのことです。



 私達はガイドブックに載っている一時間コースを選んだつもりが、二時間かかり、河童橋で折り返しです。上高地河童橋は名所となっているので、たくさんの人達が写真を撮ったり休憩したりと、とても賑わっていました。河童橋の近くにある上高地ビジターセンターで、展示物を見たりお土産を買ったりして、一休みしました。




 そのあとバスターミナルからバスに乗り、「あかんだな駐車場」へ戻ったのですが、バスの中で運転手さんのガイドを聞きながら、一度は行きたいと長年思っていた上高地へ来れたという喜びと、再び訪れることは多分ないだろうという淋しさを味わいました.


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