懐かしい思い出の地、平城宮跡やかつての我が家、子供達の通った幼稚園や小学校を巡ったあと、一休寺を訪れました。奈良県との県境に近い京都府京田辺市にあります。子供達に大人気の一休さん、とんちの和尚一休さん、晩年京都大徳寺の住持を務めた一休宗純です。奈良に住んでいた頃、子供達が小さかった頃に家族で一度来ています。通称一休寺は、正式には草庵・酬恩庵です。一休宗純は、1481年に八十八歳でこの酬恩庵で亡くなっています。
宮内庁が管理しているお墓がありました。「はてな?」と思いますが、一休宗純は、後小松天皇の落胤とする説が有力視されているそうです。墓所の門扉に菊花の紋がありました。
あちこち寄り道をしたので、一休寺に着いたのは四時頃でした。五時閉門とのことでひっそりしています。私達以外に二組の人だけです。フランス人の彼は、一休和尚の大ファンで、一休寺へ来れたことに大感激です。一休さんについての情報もいろいろ知っています。一休寺は山すそにあるので、山を借景として、山と一体化しています。総門をくぐると石畳の参道が続きます。いつもながら古い寺社を訪れると気持ちが落ち着きます。桜、つつじ、さつき、沙羅、萩、楓などいろいろ植えられています。四季を通じて楽しませてくれるようです。秋にはもみじが美しさを見せてくれそうです。飾られている大きなポスターを見て知りました。居住の場である庫裏と住職の接客や仏事を行うところの方丈や、本堂、宝物殿を見学しました。
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庫裏玄関にいきなりかまど |
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庫裏の煙出し |
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方丈庭園 南 |
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高齢の一休さんをのせて京都まで行った籠椅子 |
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本堂 |
庭に小さな橋がかかっています。「このはし渡るべからず」と書かれた立て札があります。一休さんの数々あるとんちの一つです。娘は、フランス人の彼に説明しています。懐かしいアニメ「一休さん」を思い出しました。境内には、少年時代の一休さんの像がありました。手に箒を持ち掃除をする一休さんです。池があり、木々の足元にはたくさんのいろんな姿のお地蔵さんがいます。かわいい子供のお地蔵さん、ユニークな表情のお地蔵さん、見ているだけでこちらもニコッとしてしまいます。
一休寺へお参りした記念にお守りと絵馬を買いました。かわいい一休さんの絵馬と老年の一休宗純の絵馬です。どちらの絵馬にも「一善一年」と書かれています。「一善一年(善哉善哉・よきかなよきかな)」とは、今年一年の善き行いを一休禅師に誓い、行動を約束することだそうです。酬恩庵一休寺では、一休さんの誕生月一月の最終日曜日に「一休善哉(ぜんざい)の日」としてぜんざいが振る舞われるそうです。毎年の行事になっているそうです。
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