2014年5月30日金曜日

ささやかな楽しみ

 毎日の暮らしの中で、みなさんはどういうささやかな楽しみをお持ちでしょうか。
 私はテレビをあげたいと思います。気楽に時を過ごしている今の私は、家にいながら日本のあるいは世界の今を知ることができます。刻々と動いている日本・世界の情勢をテレビは伝えてくれます。1時間毎のニュ-スはいつも新鮮です。
テレビ番組は豊富です。自分の興味・関心のある番組を選べば大満足させてくれます。世界中の世界遺産を取り上げて、美しい映像と詳しい解説をしてくれるので、大変勉強になります。ある知人の方は、御夫婦で各国を回り世界遺産の地を旅しておられます。うらやましい限りですが、私にはそれを実行する気力・体力・金力があるとは思えません。自宅で好きなものを食べながら、誰にも気兼ねすることなく、心身を伸びたゴムのように伸ばし、テレビで世界一周するのが本当に楽しいのです。
 日本国内の産業遺産を取り上げている番組もあります。名前だけは知っているというものがたくさんありますが、長い歴史の中でどのように変遷して現在に至っているのかを知ることは、今を生きる現代人にとって大切なことのように思います。
 コンサ-トに出かけられなくても、日本・世界中の有名な音楽家の演奏を間近で見たり聴いたりできます。もちろん映像を通してのことなので、生演奏しかダメと思っている人にとっては、比べものにならないと思いますが。
 最近はイギリスの「シャ-ロック・ホ-ムズ」に夢中になっています。イギリスでは、舞台や映画で大人気を博した歴史に残る伝統のある作品ですが、元の原作を大切にして、21世紀の現代社会に生きるシャ-ロック・ホ-ムズを描いています。ずいぶん前のことですが、イギリスへ2度行った私は、ドラマに出てくるイギリスの風景や町並みが、とても懐かしく思われます。今イギリスでは、このドラマが大フィ-バ-しているそうです。フランスでも放送されています。土曜の深夜の放送なので、録画して観ています。テレビを観て喜んでいる私を、冷静な目で見ているもう一人の私は「なんてかわいらしい人」と言っているようです。

 世の野球・サッカーファンのお父さん達は、ビ-ルを飲みながら、自分の応援するチ-ムの得点に結びつくプレイに、手をたたいて盛り上がっていることと思いますが、この光景も庶民のささやかな楽しみの一つを表わしています。ポアロ(夫)もその内の一人です。

2014年5月29日木曜日

またまた再燃?

 私のかじり虫が再燃したようです。25年ほど前にかじったフランス語をまたかじり始めました。
 英会話とのつきあいは本当に長いものです。姉がカトリック系の高校に通っていた影響で、小学校の頃からシスターの英語教室で教えてもらいました。その後も転勤するたびにあちこちで習いました。それでも英語になじみはするものの語学力が身につくわけではありません。まったく遊びの気分です。外国人先生と楽しく面白くひとときを過ごすというものです。
 25年ほど前に何故フランス語教室に通ったかというと、家の近くに大型ショッピングセンタ-ができて、その中に文化教室がありフランス語教室生徒募集をしたのです。それを知った私は、学生時代にフランス語の授業をとった経験があり、フランス語への憧れとかじり虫の性格とがあいまって、すぐにとびつきました。しかしかじり虫は長続きしません。1年もたたずに休みに入ってしまいました。
 その時にかじった言葉は忘れていません。アンシャンテ、ボンジュ-ル、ボンソワ-ル、メルシ-、メルシ-ボク、ウイ、ノン、マダム、ムッシュ、マドモワゼル、ジュマペルマルコ、ジュスイエチュディアンテ、ジャビテアト-キョ-、アンカフェシルブプレ、ケスクセ、セコンビヤン、パ-ドン、ダコ-、ウッソンレトワレット、etc.
 今回久しぶりにフランス語教室へ行って、私は自分の覚えているフランス語を言いました。先生は驚いて、私が初心者ではないと早とちりします。私は言えるのはこれだけですと急いで訂正しました。本来はグル-プレッスンですが、他の生徒がいないのか、今のところ個人レッスンを受けています。発音は聴き取るのも言うのも難しいですが、憧れのフランス語をフランス人に教えてもらうという今の私の状況に、ルンルンの気分です。先生は在日10年以上のベテランで、日本語もできるようですが、レッスン中はフランス語の指導です。レッスンが終わって、雑談をしたくてもフランス語がしゃべれない私に、先生は「日本語でいいですよ」とおっしゃり、私はおばさんパワ-で日本語で雑談をしてしまいます。面白い光景です。関心・好奇心あふれるかじり虫は、またまた再燃しました。

 ポアロ(夫)は「おばさんのヒヨコの学校か!」と、毒舌を言っていますが、私はどこふく風と涼しい顔で遊びに行っています。

2014年5月28日水曜日

京都御苑界隈(寺町通-3)

 寺町通を丸太町通から南へ下ると、すぐに下御霊神社があります。この地域の氏神様で今年は5月17日に宵宮、5月18日に還幸祭が執り行われ、神輿が氏子地域を巡行します。露店が100軒ほど並び、多くの人で賑わいます。




 次に札所参りで賑わう西国三十三所第19番行願寺があります。西国三十三所唯一の尼寺です。通称革堂(こうどう)と呼ばれています。






 次にお茶で有名な老舗の一保堂(いっぽうどう)があります。創業は1717年で、京都観光ガイドブックを手にした人達がたくさん訪れています。一休みできる茶房が人気をよんでいます。いつでしたかポアロ(夫)は、外国人に尋ねられ、一保堂の発音を「アイポッド」と言われてすぐにわからず、地図を見せられて一保堂だとわかり、案内したことがあります。笑い話のような本当の話です。最近初の海外直営店をアメリカニュ-ヨ-クにオ-プンしたとのことです。
  


 一保堂の向かいに老舗の類に属する進々堂があります。喫茶や食事もできますが、本来パン屋さんなのでライスはありません。今は店舗が増えましたが、京都大学北門前にあるのが1号店です。いつか行ったことがありますが、学生達が常客で、店の中は青春時代を感じさせてくれる雰囲気です。奥にテラスがあります。藤棚(?)の下で、光や風を感じながらのティ-タイムは、ほのぼの空間でのひとときです。進々堂は1913年(大正2年)の創業です。創業者は学生時代内村鑑三の門下生として、聖書と近代思想を学んだクリスチャンで「パン造りを通して神と人とに奉仕する」と言って進々堂を開業したそうです。フランス語やフランス文学にも造詣の深かった彼は、本場のフランスパンに憧れ、日本人として初めてパリへパン留学したことでも知られています。 



 他にガイドブックにも載っている洋菓子の村上開新堂があります。1907年(明治40年)の創業で、京都最古の洋菓子専門店です。昭和初期に建てられた洋風建築の店舗は、明治・大正の面影が残っています。




 寺町通には骨董屋さんも10件ほどあります。歴史を感じるおすすめのコ-スです。


2014年5月24日土曜日

故郷でのサイクリング(サイクリング-8)

 素晴らしい五月晴れに誘われて、久しぶりに夫婦でサイクリングに出かけました。私の故郷は伊勢の国です。昨年は伊勢神宮の式年遷宮で地元はもちろん日本の国をあげての盛り上がりを見せました。テレビでも特別番組が放送されるなど話題はいっぱいでした。訪れた人は4000万人を突破したそうです。
 故郷でのサイクリングは、子供達が小さかった頃はよくしたものです。故郷を離れて四十年、山も川も海も、どの風景も懐かしさが胸にこみあげてきます。田園地帯では田植えが終わったばかりのかわいい苗が、風に揺れています。今の時期は麦が大きく成長し、太陽の光を浴びて輝いています。麦の美しい緑色は大好きです。私が子供の頃実家では、刈り入れた麦を製麺所へ運び、冷や麦とそうめんにしてもらっていました。ピンクや緑の色のついたのが1束の中に数本入っていて、それが何故か嬉しくて胸がワクワクしたことを思い出します。




 遠くに伊勢の海を望み、あまりの良いお天気で知多半島も見えています。田園地帯を通り抜け、山のふもとの大木の下でお弁当を食べました。昨夜の夕食の残ったものを詰めてきただけですが、自然の中に身を置いて食べることのおいしさは格別です。空の青さも素晴らしいものです。大自然への感謝の気持ちもわきあがってきます。


 食事の後は山すそを走ります。里山が続きます。そして山から海方向へと向けて走ります。途中旧街道を通りました。歴史のある家々が続きます。交通の手段が人間の足だけだった遠い昔、伊勢神宮へお参りする人達はこの街道を一生懸命歩いたのだと思うと、昔の人の偉大さがよくわかります。ポアロ(夫)が、面白いことに気づきました。街道に並ぶ家々の玄関に名字ではない屋号の表札がかけられているのです。それはずいぶん大きいものです。それぞれユニ-クな屋号がつけられていて感心しました。





 街道を走っている時、ふと思い出したことがあります。私の家族と懇意にしていた中学校の先生が、この地域に住んでおられたことに気づきました。親世代のお年の先生は多分もういらっしゃらないだろうなと考えながら走りました。
 故郷でのサイクリングは、通り抜ける町々で、友や先輩や後輩はこのへんに住んでいたなあと懐かしい顔が思い出されます。今頃みんなどうしているかなあ、元気かなあと考えてしまいました。
 自分が生まれ育った故郷、結婚して離れた故郷、子供が生まれ成長し、それを見届けて父や母は逝き、又子供が結婚し次世代の子が生まれ、人の一生は誰も同じように循環していきます。故郷でのサイクリングは、なじみの風景の中で、人との出会い別れをしみじみと思い起こさせてくれました。

 今日の所要時間は3時間、走行距離は約21キロでした。

2014年5月23日金曜日

庭の千草


 我が家の小さな庭は、今とても賑やかです。3月の終わり頃からたんぽぽが咲き始め、黄色のかわいく元気な花を見せてくれました。今、たんぽぽは綿毛となり高く伸びた茎は風に揺れています。
 

日陰ではシャガもたくさん咲きました。 




マ-ガレットは数え切れないほどたくさんの花を、見事と言うほどに咲かせています



数年前から玄関前に咲きました
 

ドクダミは毎年のことながら地面一面に広がり、小さいけれど美しい白い花がどんどん開花しています。
 

 

そして雑草と呼ばれる名前のわからないいんな草花が咲いています。子育てや人間形成の場でよく耳にする「雑草のように逞しく」は、私の好きな言葉ですが、人間は複雑でそう簡単に割り切れる生き物ではないので「雑草のように逞しく」は理想像でありモット-です。一言付け加えると神経が図太いとか野蛮とかとは全く違います。その雑草達は本当に逞しく、我が家の小さな庭にもたくさん生えています。そして雑草達は毎年同じものではありません。年によって種類の違うものも顔を出します。雑草といっても草ばかりではありません。スミレのような小さな花を咲かせるものもあります。地面にへばり付いたような背の低いものから、グラ-スと呼ばれる背のある草もあります。
 
名前は調査中
 

 風になびく草花はとてもきれいです。私を詩的な気持ちにさせてくれます。冬だけは我が家の小さな庭もひっそりと静まりますが、春夏秋と長きにわたり命みなぎり活性化状態です。
 

 ポアロ(夫)は庭に咲く草花に魅せられ、写真を撮るのに夢中です。名前の知らないものもたくさんあって、インタ-ネットでいろいろ調べて勉強しています。このブログに彼の撮った写真を載せるので御覧下さい。
 
「たんぽぽ」と「からすのえんどう」4月
 

 「からすのえんどう」の豆・5月

 「どくだみ(ジュウヤク)」と「かたばみ」のピンクの花
 
「むらさきかたばみ」のアップ
 
これは園芸用のシランの紫と白
 
ヒメジョオン(今年からお目見えです)
 
オニタビラコ
 
名前は不明ですが油断するといっぱい増えます
 
*小学唱歌となったアイルランド民謡「庭の千草」の歌詞は、初冬の残菊が毅然として霜にもめげず咲いている姿を讃えた内容の里見義の訳詞です。

2014年5月21日水曜日

いつのまにか忘れた言葉


 今に生きる日本人の何パ-セントの人が、侘び・寂に心惹かれているのでしょうか。日本独自の文化を育んできた、華道・茶道・俳句・短歌などの世界や、陰影礼賛を好む民族の個性とされてきたこれらは、いつのまにか日本人から遠ざかったように思われます。豊かな国になった日本では、科学の進歩によって効率が重視され「急がば回れ」などを好まない日本人になったのではないでしょうか。しかしそんな現代人でも、たまには心が落ち着く境地を体験することがあります。その時が侘び・寂の世界に身を置いている瞬間だと思います。自分では気づかない無意識の空間だと思います。そういうことを考えると、現代の日本人が忘れてしまった侘び・寂を好む日本人のDNAが、心身の中に脈々と受け継がれているのかもしれません。

 驚いたことに私が通っている英会話教室の講師達は、アメリカやイギリス、オ-ストラリア、ニュ-ジ-ランドなどの英語圏から来日しているのですが、この侘び・寂に惹かれて日本へ来たのだとおっしゃいます。日本人よりも外国人の方が、侘び・寂に敏感で、探し続けておられます。日本人の私としては、自分の体に組み込まれているこの感覚を、どのように伝えるかはとても難しいことのように思います。

 外国人から見ると日本の侘び・寂は「Cool!」ということのようです。

2014年5月20日火曜日

ブログは国境を越えて

 ブログを書き始めて早くも二年が過ぎました。今日で490回に到達しました。いろんな事情で毎日更新するのは難しく、途中何日も休んだりしています。無理をしないで肩の力を抜いて、自分にできる範囲で気長に細く長くをモット-に、続けていきたいと思っています。
 最近嬉しい驚きがありました。世界のあちこちの国で、私のブログを見て下さっている人がいること、その閲覧者数に驚いています。
 その国々の中には、内紛状態が続いているウクライナがあります。ウクライナに世界の注目が集まっています。国の内政が安定しない状態は、国民にとって悲しいことです。小さな子供達はその渦に巻き込まれています。何とか早く平穏が訪れることを願わずにはおれません。大変な状況にあるウクライナの中で、私のブログを見て下さっている人達に感謝します。
 世界のあちこちの国といっても、見て下さっているのは多分日本の方がほとんどだと思います。外国の方で日本語を勉強されておられる人も多少は数に入っているかもわかりませんが。フランスは娘が在仏十一年になっているので、閲覧者数が多いと理解しています。その他アメリカやロシア、ドイツは、多くの日本人が仕事で暮らしておられるのだと思います。現代のグロ-バル社会を表しています。本当にブログは国境を越えてです。私のブログを見て下さっている皆様、ありがとうございます。

下に国別閲覧者数の表を貼りました。見て下さい。


2014年5月19日月曜日

「即興詩人」


私は即興詩人
いつでもどこでも詩を作る
夢の中でも詩を作る

私は日本語大好き日本人
紙とエンピツ ポケット入れて
思いついたらすぐ書き留める
自分の中からわき出る言葉の数々
その言葉は無限大

私は即興詩人
名もなく清く美しく
何も見返り求めない
自分の作った詩を読み悦に入る

私は即興詩人
人は誰でも即興詩人
大人も子供も即興詩人

言葉の泉はどこにもあるもの
言葉の泉は誰にもあるもの
言葉の泉に気づかないだけ
言葉の泉は宝物


2014年5月17日土曜日

あどけない発言

 先日テレビでフランスでは3歳の時から哲学に親しんでいるという報道を見ました。驚きです。哲学者という肩書きの教授が、5~6人のグル-プの幼い子供達に、絵本を使って語りかけます。いろんな表情をした大人や子供の顔を見せて、その人はどんな表情をしているのか、なぜそんな表情になっているのか、子供達に尋ねます。
 「泣いている」「怒っている」「笑っている」
 「悲しいから」「機嫌が悪いから」「嬉しいから、楽しいから」
子供達は思いついたことをいろいろ口にします。
 なぜ3歳という幼い頃から、哲学という一見難しい分野になじませるのでしょうか。それは人間という複雑な、外からは見えない内部の心について、幼いながらも考えるという機会を与えているように思います。

 3歳の女の子に「愛って何ですか」とインタビュア-が尋ねると、女の子は笑顔で「Kissをすること」と答えました。的を得た発言に感心しました。「愛って何ですか」と尋ねられて即答できる大人も少ないのではないでしょうか。「愛」といってもいろんな「愛」があります。「人間愛、人類愛、隣人愛、兄弟愛、親子愛、夫婦愛、師弟愛、友人愛、恋人愛、動物愛」など本当にたくさんの「愛」があります。そのすべての「愛」の根底には、3歳の女の子が答えた「Kissをすること」があるのではないでしょうか。

2014年5月16日金曜日

京都御苑界隈(寺町通-2)

 寺町通りの京都御苑北東角の今出川通を渡るとさすが寺町という名前の通り、たくさんのお寺が並びます。


織田信長公の本廟がある阿弥陀寺があります。阿弥陀寺は織田信長・信忠父子、森蘭丸ほか家臣の墓があることで知られています。 




寺町通の最後は、額縁門と呼ばれる山門のある天寧寺です。額縁となる山門の向こうに美しい比叡山が望めます。






いくつものお寺が並ぶ寺町通を歩くと心が落ち着きます。歴史のある町京都には、そういった所があちこちにあります。乞うご期待!

2014年5月15日木曜日

葵祭

 今日515日は、京都三大祭りの一つ葵祭でした。今迄に何回か見ていますが、今回は下鴨神社で見ようということで自転車で出かけました。行列は十時四十分に御所を出発し、途中下鴨神社へ寄り食事・休憩を取り、午後は上賀茂神社へ向けて出発します。 
 全国からたくさんの観光客が、また外国からの観光客もたくさん来ていました。葵祭を見るポイントは、出発地点の御所と下鴨神社、到着地点の上賀茂神社です。しかし行列が通る道沿いにはたくさんの人がつめかけています。
  
下鴨神社 糺の森で行列を待つ人たち


 雅びな平安時代の王朝貴族の衣装や生活を見せてくれます。行列が続きます。一番のヒロインは斎王代です。毎年京都では、今年の斎王代は誰だろうと皆が関心を持ち、決まるとニュ-スで報じられます。



 女性達はしっかりと厚く平安時代のお化粧をしているので、素顔は全くわかりません。子供達も同じようにお化粧をしています。

子供たちも6Kmぐらいの道を歩きます


 音の無い静かな行列が続いていきます。牛車が出すギ-ギ-という音が目立ちます。


2014年5月14日水曜日

京都御苑界隈(寺町通-1)

 京都御苑は都会の真ん中にあるにもかかわらず、たくさんの木々が茂り森林浴も楽しめるほどです。ベンチも数多く設置されていて一年を通して市民の憩いの場になっています。春と秋の御所一般公開以外は、皇宮警察の車が定時にパトロ-ルしているだけで、静かな最高の場所です。梅・桜・もみじなど季節の花も楽しめます。ジョギングや散策、読書、ひなたぼっこ、犬の散歩、運動ゾーンでは少年野球やテニスが盛んにおこなわれています。





 また、京都御苑の周辺には見どころが多くあります。すぐ東側の道は寺町通です。四条通から御池通までの寺町通は、いつも観光客で賑わっていますが、御池通から鞍馬口通までも面白いところです。キョロキョロお店を覗くのも楽しいです。途中で一服するお店もいろいろあります。今回は丸太町通の北側を訪ねます。



 丸太町通を渡ると、去年のNHK大河ドラマで大きな話題を呼んだ新島襄・八重夫妻の邸宅があります。ずっと特別公開をしていたのですが、現在は残念なことに930日迄メンテナンス工事に入ったため休館となっています。10月から再開されるようです。





  梨木(なしのき)神社は、京都三名水として知られている染井の井戸があります。いくつものペットボトルに水を汲んでいく市民も多くいます。秋には萩で有名です。




 歩いているとひときわ目立つ重厚な門があります。京都府立鴨沂(おうき)高校の歴史ある正門です。設立は1872年(明治5年)日本で最初の女学校「新英学級及女紅場」から始まり「京都府立第一高等女学校」へ、その後男女共学の高等学校へと歴史が流れました。かつて新島八重女史は女紅場で教鞭をとりました。またヘレンケラ-が演説した講堂があるそうです。



 そして歴史に残っているお寺を拝観するのも、知的好奇心で胸が躍ります。源氏物語を書いた紫式部の邸宅跡があるのは廬山寺です。執筆の地ということです。庭は桔梗で有名で、公開されています。




  

京都御苑界隈にはまだまだたくさんの見どころがあります。  
乞うご期待を!