2024年3月25日月曜日

涙あふるる歌

  卒業式の季節です。先日は、家の近くの小学校で、卒業式がありました。京都の中心部に位置する、都会の小学校です。たまたま、式を終えて帰宅の途にある、子どもたちに出会いました。女の子は、袴姿、男の子も紋付袴です。数年前から、話題になっている小学校の卒業式です。どれほどの割合かは、わかりませんが、年々増えているそうです。

 私のふるさと、三重へ帰ると、ふるさとの山、ふるさとの川、ふるさとの城が、迎えてくれます。そして、この時期は、私の学び舎が、鮮やかによみがえります。思春期の真っ只中、中学校の卒業式で歌った「仰げば尊し」が、思い出されます。口ずさむだけで、涙が滲んできます。難しい歌詞ですが、日本人の心にぴったりです。不思議に思うことですが、ずいぶん前から、学校では歌われていないようです。

    「仰げば尊し」     明治17年小学唱歌集発出 作詞・作曲者不詳

 仰げば尊し わが師の恩

 教の庭にも 早や幾歳

 思えばいととし この年月

 今こそ別れめ いざさらば

 

 互いにむつみし 日ごろの恩

 別るる後にも やよ忘るな

 身を立て名をあげ やよはげめよ

 今こそ別れめ いざさらば

 

 朝夕馴れにし 学びの窓

 蛍のともし火 積む白雪

 忘るる間ぞなき ゆく年月

 今こそ別れめ いざさらば

 

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