2016年8月8日月曜日

プチ旅(三重県熊野へ)-1.湯ノ口トロッコ体験

 先日我が家の産業遺産学会部長(娘)の案内で、三重県熊野市へ日帰り旅行のプチ旅に出かけました。熊野市は世界遺産になった熊野古道で有名になりましたが、他にもいろいろ名所旧蹟があります。熊野市は三重県の南部に位置し、和歌山県に隣接しています。


 最初の目的地は、紀和鉱山の産業遺産です。熊野市紀和町はかつては鉱山の町として有名で、1200年以上も昔から銅が採掘され、東大寺の大仏鋳造にも使われていたという古い歴史があります。その鉱山で実際に使われていたトロッコに乗れると知り、楽しみにしていました。約1kmの元鉱山のトンネルを走る10分間の小さな旅です。入鹿(いるか)温泉と湯ノ口温泉を結ぶ、レトロなトロッコです。入鹿温泉側から乗り、湯ノ口温泉へ向かいました。

入鹿温泉からの乗り場

小さな運転席です

 朝一番のトロッコには、私達以外にお客はなく、行きも帰りも貸し切りでした。現地へ着くまでは、トロッコと同じルートを走る、自分で自転車をこぐレールマウンテンバイクを考えていたのですが、こちらは前もっての予約がいるとのことで乗れませんでした。遊園地で見かけるミニ汽車ポッポのような小さな車両に、頭をぶつけないように気をつけて乗り込み、汽笛を鳴らして出発です。運転士は、経験豊富な年配の男性です。古いさびついたようなレールを走るからでしょうか、すごい音を出して走ります。小さな窓を開けると冷気が入ってきます。

駅員兼運転士さん

 約1kmということで、すぐ目的地に到着しました。山の中に湯ノ口温泉が広がっています。先に続く坑道から涼しい風が吹いてきて、とても気持ちよかったです。運転士さんのお話では、15度くらいだそうです。

湯ノ口温泉駅

バッテリー駆動車を進行方向に付け替えます

旧坑道から涼しい風が


湯ノ口温泉は熊野の秘湯と呼ばれています。去年リニューアルしたとのことで、きれいな温泉施設です。宿泊施設として、コテージ、ロッジ、バンガローもあります。温泉大好きなポアロは、大喜びで温泉に入りました。

昔は鉱山の事務所があったところらしいです



折角来たというのに、もったいないことですが、滞在時間は30分で、またトロッコに乗り引き返しました。大阪ナンバーの車に乗ったご夫婦が「トロッコに乗れるんですか?」と話しかけてこられたので、説明してあげると喜んで次のトロッコで湯ノ口温泉へ行かれました。温泉客も数人乗っていかれました。大満足のトロッコ体験でした。
駅にあった鉱山の説明書きの写真を撮りましたので見てください。



昭和53年に閉山となったようです

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