大型連休の真ん中に奈良県吉野へ車で出かけました。吉野は三重県、和歌山県、奈良県、三つの県境に位置しています。吉野は昔から吉野山千本桜で有名です。桜の季節はたくさんの人で賑わいます。私達家族もずいぶん前ですが、16年ほど前に桜を見に行きました。見事に咲くたくさんの桜とたくさんの人に圧倒されました。今回は桜の時期は終わっていますが、久しぶりに吉野を通り、奈良県をドライブしたいと思ったのです。
以前ブログに書きましたが、かつての和歌山街道、国道166号線を走り、高見峠(現在はトンネルになっています)を越えると、一時間半ほどで東吉野村に入ります。
吉野方面へと道をとると、すぐに明治維新のきっかけとなった天誅組の遺跡がありました。幕末の1863 年、改革を望んだ尊王攘夷派の若者たちの終焉の地です。こんなに山深い地で天下国家を論じ、のろしを上げたとはとても信じられません。南北朝時代の思いが伝わっていたのでしょうか?
修験道の聖地として名高い金峯山寺(きんぷせんじ)へお参りしました。開祖は役行者(えんのぎょうじゃ・634年生まれ)で、全国各地の山々で修行し霊山を開き、修験道の基礎を築いたとのことです。国宝仁王門が修理中でしたが、蔵王堂秘仏ご本尊の金剛蔵王大権現が特別ご開帳で見ることができました。めったと見ることはできないので、ちょうどご開帳の時でラッキーでした。写真撮影は禁止だったので残念でしたが、足元に座ってゆっくり拝むことができました。ご本尊は、釈迦如来、千手観音菩薩、弥勒菩薩で、過去・現在・未来の三世にわたって私たちを救済するために、出現されたとのことです。パンフレットには、悪魔を降伏させるべくいかめしい相の写真が載っています。金峯山寺の境内はとても広くて、ゆっくり散策しました。
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参道にある珍しい銅の鳥居 |
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国宝仁王門は修理中 |
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蔵王堂の正面 |
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蔵王堂 |
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南朝妙法殿 |
本尊蔵王権現(3体、高さは7m)
撮影は禁止だったのでホームページで見てください。http://www.kinpusen.or.jp/zao/
おそいめの昼食には、吉野名物柿の葉すし、桜そうめん、吉野葛のセットを食べました。またいつか吉野を訪れる日が来ることを願い、吉野を後にしました。
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おいしくいただきました |
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桜はすでに葉桜に |
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ポアロが10歳の時に泊まったという宿坊竹林院 |
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