2016年5月13日金曜日

知らない郷土(天啓公園)

 慣れ親しんだ郷土と勝手に思い込んでいた私は、知らなかった郷土のいろんなことを知り驚いています。知っていることは、ほんの一部でしかありません。
 ある人から天啓公園のことを聞いた時、「テンケイ」とはどんな字を書くのかと、耳慣れない読み方を不思議に思いました。天啓公園は三重県多気郡多気町にあります。周囲約1kmの天啓池があり、1998年(平成10年)には池周辺も整備され、17ヘクタールの芝生広場ができました。春には桜、初夏には新緑、秋には紅葉などを楽しみながらのウォーキングは人気をよんでいると聞きました。遠足で訪れる小学生、中学生も多いそうです。



天啓公園を見下ろす小高い山に、天照山法泉寺があります。1659年に槙啓上人が庵を結んだのを起源とし、1715年に梅嶺和尚が開山し、南勢地区の黄檗宗の拠点として300年余り栄えたそうです。廃寺となった現在は、多気町が管理しているとのことです。天啓公園、法泉寺のことを知って、行きたくなって大型連休に出かけました。天啓池には大きな鯉がたくさんいました。人の話し声を聞いてすぐに集まってきたのですが、数えられないほどのたくさんの鯉でした。





天照山法泉寺の立派な山門は、風雪に耐え、今も歴史を伝えています。石段を上りました。広い天啓公園がよく見えます。この日もたくさんの小学生が遠足で来ており、賑やかに元気に走り回っていました。本堂も建物はありますが、廃寺となってからはお参りできないようです。300年余り栄えたという風格を残していました。素晴らしい地に、立派なお寺ができたものの、廃寺になってしまった運命には、時代の流れと哀れを感じました。











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