地下鉄南北線から飯田橋で有楽町線に乗り換え江戸川橋で地上に出ると、フォークソングのヒット曲でおなじみの「神田川」です。大きな鯉がたくさん泳いでいました。江戸川公園が川沿いに続いています。大木の並木道を、森林浴のように歩きました。いよいよ目的地、椿山荘です。名前は有名です。テレビでは見たことがありますが、私は訪れるのは初めてです。江戸川公園から椿山荘の庭園側の入口である冠木門から入りました。
元は山形有朋の邸宅で、二万坪もあり椿山荘と彼が命名したそうです。その後、藤田男爵に引き継がれ藤田観光のホテルとなっています。山形有朋は、明治の元勲で京都東山にある無鄰菴や、京都木屋町二条にも別荘を所有していました。椿山荘の庭には池、滝もあり、今の季節は蛍が飛び交っているとのことです。都会とは思えない木々が育ち紫陽花や菖蒲が見頃でした。戦災のあとに植えたものだそうです。
ホテルの中へ入り、おそいめの昼食となりました。イタリアンのランチを食べました。平日のお昼なので、女性客でいっぱいです。女性達の元気な明るい話し声が広がっています。一度来たかった椿山荘で、やっと食事ができました。望みが叶い、デザートのあとコーヒーはおかわりも頂きました。庭には広島の寺院から移設した三重塔が珍しく、広々空間の廊下、ロビーから写真を撮りました。その後ショップに寄ってから、椿山荘の隣にある東京カテドラルへ回りました。
屋外にフランスの聖地ルルドの泉を模した一角がありました |
東京カテドラルは、カトリック東京カテドラル関口教会です。丹下健三氏の設計で1964年の建築です。1964年は東京オリンピックの年でした。聖堂の中は静まりかえっています。信者と思われる十人ほどの方が、外国人牧師の説明を聞いておられました。最後に牧師の讃美歌を歌われる声が響き、その声に合わせて、離れた所に座っておられる外国人の男性がハーモニーのように歌われました。信者さんでしょうか。しばらく二人の歌声にうっとり聞き惚れました。その後、次の目的地へと向かいました。