2020年11月19日木曜日

知るを楽しむ(小夏日和)

  新聞を読んでいて今まで知らなかった言葉を知りました。「小夏日和」です。「小春日和」はよく知られていますが、晩秋から初冬にかけての、暖かく穏やかな晴天で冬の季語となっています。「小夏日和」は沖縄では11月の季語となっていて、空が晴れ気温がぐんと高くなる日がそう呼ばれるそうです。先日は、全国各地でぽかぽか陽気となり、仙台市で20度を超え、鹿児島市では25.8度の夏日になりました。「小春日和」を通り越し「小夏日和」だったのです。言葉遊びができそうで、面白く感じました。

 「小春日和」をドイツでは「老婦人の夏」と言うそうです。気象エッセイストの倉嶋厚さんは「日本で春の陽気と感じる天気を「夏」とするのは、向こうでは夏がさわやかな季節だからといい、感覚の違いがある」とおっしゃっています。「小春日和」が「老婦人の夏」とは、とても素晴らしい雰囲気が出ているように感じます。これからは暖かく穏やかな晴天を「老婦人の夏」と呼びたいと思います。

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