2020年11月13日金曜日

いろんな神さま仏さま

   日本のいたる所に神さま仏さまがおられます。周りを見渡せばその存在に気づかされます。神さま仏さまに見守られて、人は暮らしているのだと思います。

 生まれ育った家は、浄土宗の檀家でした。家には何代も続いているご先祖様の仏壇と神棚がありました。子どもの頃からお寺や神社は馴染みのある場所でした。十数軒の小さな集落ですが、村人の絆は強く結ばれていました。冠婚葬祭などは、村をあげての一大行事です。皆が親戚のように結束し、事に当たりました。村をあげての年間行事がいくつかあります。それは、子どもも大人も力を合わせての歴史的行事です。四季それぞれにありました。子ども心にも、それらの行事は嬉しいものでした。十二月には、山の神がありました。六年生の子らが、リーダーです。子どもたち全員へのプレゼントを考えます。役を預かる大人の人と一緒に、町へ買い出しです。おもちゃ屋さんで、年齢に合わせたおもちゃをたくさん買います。お菓子屋さんで、おいしそうないろんなお菓子をたくさん買います。行事のプログラムを考えます。舞台も作ります。劇の配役を決めて、何度もけいこをします。舞台衣装も考えます。子どもながらも、立派なプロデューサーです。踊りもあります。歌もあります。山の神さまへの感謝から始まった、村の一大行事でした。

 夏の祇園祭は、村の鎮守さまのリードです。人の暮らしに、神さま仏さまが寄り添っていました。火の神さまに頂いたお守りのお札は、一年を通じて火から守ってもらいました。海の神さまもいます。目の病を治す仏さまもいます。ガン封じの仏さまも、ボケ封じの仏さまもいます。安産の神さまには、二度お世話になりました。たくさんの神さま仏さまですが、一番身近に家の神さまがいます。私は家を出る時には、いつも「家の神さまよろしくお願いします」と、心の中で念じて鍵をかけます。神さま仏さまに抱かれて守られているという意識を持ち、そしていつも感謝を忘れずに暮らしていきたいものです。

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