先日野球界で活躍された野村克也氏が突然亡くなられて驚きました。そのあと追悼番組がいくつか放送されて、野村克也氏の人となりを知りました。お顔と名前は知っていましたが、プロ野球に興味関心好奇心が薄い私は、その他のことは知りませんでした。時々ご夫婦でテレビに出演された時には、夫婦漫談を見せてもらっているようでユニークなご夫婦だと感じました。どちらも歯に衣着せぬというお人柄が愉快で、好感を持っていました。内外の区別がなく、いつでも素の自分をさらけ出すお二人は、珍しいご夫婦のように思いました。
追悼番組では、亡くなられる寸前までの半年に密着取材をしたものもありました。その映像には、三年前に急逝された妻への深い愛情が溢れ出ていて、見ている私も胸がつまりました。妻に先立たれ「寂しい、こんな寂しいことはない」と何度もつぶやかれ、素直な正直な気持ちを吐露されていました。
父と同じ野球の道を進まれている息子さんとは、父親と息子の確執を感じました。どこの家庭にもよく見られる、父親と息子との関係です。テレビ番組の取材であれ、最後のステージでは、わだかまりも解けお互いを理解しあえる二人の映像でした。
実のお兄さんとは長い年月断絶していましたが、テレビ番組のおかげで再会することができて、誤解も解くことができました。人の命の最期を予知することは不可能ですが、心不全で突然亡くなる18日前のことでした。
野球界で長年活躍されてこられた野村克也氏です。師と仰ぐ野球人もたくさんいます。番組の最後に、どん底の人生から立ち直ることができたという人が登場しました。野村氏から贈られた言葉に励まされ、人生をやり直すことができたと話されていました。「自分にとって一番の恩人です」と、涙を流されていました。手元の色紙には「念ずれば花ひらく」と書かれていました。
晩年本も出版されました。数多くの名言があるとのことです。テレビから一人の人の人生を教えてもらいました。
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