今我が家の小さな庭の隅っこで、一本のラベンダーが花を咲かせています。たったの一本ですが、小さな花をたくさん咲かせています。紫色の小さな花です。
ラベンダーで思い出すのは、家族4人で行った北海道です。ずい分前のことですが、富良野のラベンダー畑がパッチワークのようで、素晴らしい景色でした。夏休みのことで、たくさんの観光客で賑わっていました。初めて見るラベンダー畑に感動しました。ゆるやかな丘が続き、どこまでも広がっているような北の大地でした。私にとって、ラベンダーと北海道は結びついた思い出です。
3年ほど前にフランスへ行った時は、古く大きな修道院の前にラベンダー畑が広がっていました。フランス在住の娘が、フランス人と結婚することになり、私たちと娘の3人で水入らずの最後の旅に出たのでした。異国のラベンダーですが、北海道で見たラベンダーと違いはありませんでした。紫色の小さな花を咲かせ、ほのかな優しい香りを漂わせています。修道院の売店には、ラベンダーを材料にしたいろんなものが並んでいました。石鹸や香水、ポプリ、そしてアロマテラピーになるというものを買いました。旅の思い出です。
一本のラベンダーは寂しそうです。群生するラベンダーが、一人ぼっちです。なおいっそう健気さを感じてしまいます。
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