2018年11月26日月曜日

ご無沙汰しています(5)石巻、女川、南三陸町へ


 宮城県石巻市へは、1時頃着きました。JR石巻駅は小さな駅でした。駅前の交番で震災当時のことから今に至るお話を聞くことができました。駅前のショッピングセンターは撤退し、そのあとに市役所が入っています。以前は海の方にあった市民病院が、駅前に新しく建設されています。駅前広場では、歩行者のための歩道橋を高い位置に架ける工事が進んでいます。駅前の商店街は、空地も目立ちがらんとしていて人気も少ない感じです。道のあちこちに、震災当時の浸水記録が刻まれています。ほとんどが2メートル以上を記録しています。ミュージアム石ノ森まんが館へ寄りました。2011年夏にポアロは来ていますが、震災の大きな被害を受けて閉館していたそうです。 







 次に女川町へ回りました。途中には復興住宅があったりして、震災の爪痕が残っています。女川町は、盛り土をして高台を造り新しい町ができています。女川ハマテラスです。女川駅があり、ショッピングゾーンがあり、海産物の販売や食べるお店もたくさんできています。一般の住宅は、もっと高い所にあります。コミュニティーのための町の建物も造られ、小さめのホールやカルチャー教室もあります。高台からはゆるやかに海へと下る造りです。穏やかな海が牙をむいたあの日、海が生きる糧を与えてくれる大切な存在である以上、海のそばで生きていくしかないたくさんの人々がいます。海を眺める場所には、希望の鐘がありました。ここへは天皇皇后両陛下も来ておられます。皇后陛下が詠まれた歌碑がありました。






 
 16時40分、日没です。大河北上川の向こうへと沈む美しい夕陽です。気温は下がり11℃となりました。この日のホテルは、南三陸町です。17時10分、ホテルに到着しました。海の際に建つ大きなホテルです。驚くことにたくさんの観光バスが停まっています。たくさんの団体客で賑わっていました。この日は満月で、部屋から眺める美しい満月と月に照らされる海がとても美しく、印象に残りました。




 たくさんの方が犠牲になった東日本大震災です。私達は慰霊の意味を込めて東北へやってきました。あの日以来、幾度となく大きな地震が続いています。私は万が一のために、いつでも飛び出せるように枕元へ服を用意して寝ました。10階建のホテルの9階に寝ていたのです。夜中の3時36分、大きな地震が起こりました。私はちょうど手洗いにいたその時です。すぐテレビをつけました。震度4と伝えています。すぐに服を替え、様子を見ながら布団に横たわっていました。久しぶりの大きな地震です。9階ということで、揺れは大変なものでした。大震災の時には、ホテルの2階まで水が来たそうです。もし地震が来たらと思った私は、予知力があったのかなと感じてしまいました。
 次の日は快晴で、何事もなかったかのように一日が始まりました。日の出がとても美しいとホテルの人に聞いていたので、私は6時前に起きて朝日を見ることができました。震度4の地震は怖かったですが、満月と日の出を見ることができて感無量です。朝日が昇るあの瞬間は、感動が胸いっぱいに広がりました。







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