東京駅から東北新幹線やまびこに乗りました。私は東北新幹線に乗るのは初めてです。停車する駅も少なく、車窓から見る景色はすぐに東北地方を感じさせるものになりました。2時間で仙台に着きました。仙台は大都会でした。
早速駅前のホテルにチェックインして、荷物を置いて出かけました。駅前の商店街はとても大きく、どこまでも続いているような立派なものでした。夕食に何を食べようかと考えながら、キョロキョロして二時間ほど歩きました。仙台といえば牛タンというほど、牛タンのお店がたくさんあるのに驚きました。牛タンはパスして、ホテルの中にある和食の店で食べることにしてホテルへ戻りました。
30数年前、東京に住んでいた頃、家族4人で車で東北地方を回ったことが思い出されます。夏休みのことです。東北地方の有名なお祭りを見るために、7泊8日で回りました。秋田竿灯まつり、山形花笠まつり、青森ねぶたまつり、弘前ねぷたまつり、そして仙台七夕まつりです。東日本大震災が起こることなど、夢にも思っていませんでした。2011年3月11日、私達は岡山県倉敷市に住んでいました。マンションの12階に住んでいたのですが、巨大地震の揺れは大きく長く観葉植物がいつまでも揺れていたのを覚えています。地震発生後しばらくは混乱状態が続き、東北地方へ行くことができませんでした。交通は遮断され、交通網はマヒしました。その年の夏に、建築家であるポアロは東北地方へ出かけました。病院や大学、市庁舎、ミュージアムなどを見て回りました。建築家として巨大地震の被害を検証しなければなりません。甚大な被害を受けた人々は、大変な中でも夏には祭を催されていたのです。ポアロは宮城県石巻市で、住民の夏祭りに遭遇しています。その話を聞いた私は、人々のたくましさに感動しました。ポアロが当時勤めていた大学では、学生たちの自主的活動として、たくさんの学生がボランティアとして東北へ駆けつけました。日本国民が一つになりこの大事を支えたように思います。
翌日駅前でレンタカーを借りて出発です。始めに日本三大三景の一つ松島へ寄りました。ずい分前に訪れていますが、見違えるほどきれいに整備されています。津波の被害は大きく復興までは時間がかかったそうです。7年半が過ぎて、たくさんの観光客が訪れています。この日は国内外からの団体客で賑わっていました。観光遊覧船は、芭蕉コースがあり船の名前にも芭蕉という名がつけられています。三重県出身の芭蕉さんということで、少し鼻高々でした。今年の夏は、大きな台風が日本列島を襲い、瑞巌寺へ続く参道の大木が何本も倒れたとのことでした。私は松島名物のずんだソフトを食べました。初めてのことです。枝豆のような色と香りを感じました。おいしかったです。
仙台は宮城県の県庁所在地で、伊達政宗で有名です。青葉城、青葉公園など見たい所はたくさんありますが、最終日にまた仙台に戻るので、仙台から松島、そして石巻へと向かいました。この日は宮城県を北上します。
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