2017年7月12日水曜日

私の好きな言葉「目に見えないものへの畏れと感謝」

 目には見えないものは世の中にたくさんあると思いますが、日常生活の中でそれについて考えることはあまり無いように感じます。先日NHKの「新日本風土記(若狭湾)」を見ていて、私と同じことをおっしゃった女性に出会いました。私は嬉しく、感動しました。若狭のその集落にはいくつもの杜があり、その地域の人達は、ずい分前からその杜を守り続けてこられたそうです。小さな鎮守の杜ですが、どの杜はどのお家が守ると決められており、先祖代々その家の使命として守り続けてこられました。ある杜を守り続けてこられた家の現当主ご夫妻が登場され、奥さんがこの言葉をおっしゃいました。
「昔この地域を開発した人達がいて、今の元を築いてくれたのです。その人達の苦労があって、今の繁栄に至っているのです。目に見えないものへの畏れと感謝は、途切れることはありません。喜んで守り続けていこうと思っています」と。

 私が子供の頃は、冬には「山の神」という行事がありました。夏には地蔵盆があり、大きな数珠を子供達が輪になって回しました。今も全国に残っている祭りの元は、目に見えないものへの畏れと感謝だと思います。

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