わたしは、小さい時から「サザエさん」が大好きでした。明るくて面白くて、少しあわてんぼうで、失敗は日常茶飯事です。みんなを笑わせてくれるサザエさんは、人気者です。若い時のわたしは、サザエさんのような女性に憧れ、サザエさんのようになりたいと願っていました。
地のわたしは、サザエさんによく似ています。幼い頃は、祖母や隣のおばさんを前にして、歌ったり踊ったり、一人芝居を得意気に演じたりしていました。けれど、成長とともに、わたしは、変わっていきました。おしとやかになり、人の前に立つことを避けるようになりました。
しかし、もともとの地のわたしは、変わったわけではありません。家ではいつも大きな声で歌を口ずさみ、家族を笑わせていました。けれど、結婚してからは、無意識のうちに、理想の妻であり母であるようにという呪縛がかかり、大きな重圧を感じることもありました。
時が流れ、子どもたちが巣立った今は、シニア夫婦の暮らしとなり、少しずつ地のわたしが戻ってきています。肩の力も抜けて、サザエさんのように、失敗しても、ケセラセラと笑えるようになりました。サザエさん、万歳です!
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