隣接している実家の藪には、大木となったクスノキ、エノキ、ムクがあります。そのクスノキにカラスの一家が住んでいます。巣はずいぶん上の方にあるようで、下からは見えません。数日前から、カラスの鳴き声が賑やかになりました。
朝6時半頃から、鳴き声が聞こえてきます。カラスの子どもたちの、甘えた鳴き声です。「お腹が空いたよ~早く食べたいよ~」と聞こえます。朝ご飯を催促しています。子どもたちが何羽いるのかはわかりませんが、2~3羽いるように思えます。子どもたちの甘えた鳴き声は、大きな声です。しばらく賑やかな声が続いた後、親ガラスの声が聞こえてきます。お父さんなのか、お母さんなのかはわかりません。太く力強い鳴き声です。「子どもたち!朝ご飯ですよ。たくさんお食べ」と言っているようです。そんな風なカラス一家の朝の騒動が終わると、静かな時間が訪れます。朝ご飯をしっかり食べた子どもたちは、満腹になってお昼寝タイムになったのでしょうか。あと少しすれば巣から飛び出し、飛ぶ練習を始めます。親ガラスの子ども教育です。飛ぶ距離を少しずつ伸ばしていきます。エサのとり方や水の飲み方など、懇切丁寧に指導します。子どもたちが親の庇護から離れ、独り立ちできるようにとの親心です。
以前我が家の玄関ポーチにツバメが巣を作ったことがありました。卵からヒナがかえり、独り立ちするまでを間近で見ることができました。健気な親の姿に感動しました。その時のヒナは、7羽ほどいました。スズメの学校、メダカの学校は、よく目にする光景ですが、まさにツバメの学校でした。自然界に生きる命あるもののいとなみです。親から子へ、子から孫へと、連綿と続く命のバトンです。ツバメの子育て、カラスの子育てを見ることは、自分の子育てを思い出させてくれます。あんなこと、こんなこと、本当にいろんなことがありました。そのすべてが思い出となり、今につながっています。
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