2018年9月3日月曜日

ニュース(樹木葬)


 先日京都市民しんぶんに掲載された記事です。樹の下で眠る供養のかたち「樹木型納骨施設の使用者募集」とあります。人々が親しみや安らぎを感じる桜やクスノキなどの樹木を、墓標とするお墓だそうです。
「近年、少子化や核家族化などの影響により、先祖のお墓を将来にわたって引き継いでいけるのかを心配する方が増加しています。そこで市では、承継の心配のない樹木型納骨施設を整備。31年4月からの供用開始にあたり、使用者を募集します」とのことです。 
最近はテレビでも「墓じまい」に関する報道がたくさんあります。ふるさとを離れ都会に出て就職した人達は、遠くにあるお墓の世話も歳とともにできなくなって、「墓じまい」となる人が増えているそうです。都会では、ロッカー形式のお墓が人気を呼んでいると報じています。原因は、少子化と核家族化です。結婚しない人も増え、子供を持たないという選択をする人も増加傾向にあります。時代とともに、人々の生き方も変わっていきます。長年続いてきた日本独自の家を中心とする形態が、崩れ去っていくように思われます。お墓に縛られていた人々が、解放される時代の到来です。
京都市が公的施設としての樹木葬に動き出したのには、少し驚いています。京都にはたくさんのお寺があります。大本山もたくさんあります。霊園、墓地もたくさんあります。その京都で、市が先がけとなるのは不思議です。全国では地方自治体が、公的墓地を提供していることは知っていますが、樹木葬についてはまだ知りません。京都という知名度は、人々を惹きつける魅力を持っていますが、今回の募集は、市内に住民票のある方が対象です。生前申し込みは、65歳以上とのことです。費用は18万円で、記名碑への記名を希望する場合は、別途2万円いるそうです。お墓を新しく造るのに比べれば、費用は低いように思われます。私の住んでいるマンションには、仕事に生きる独身女性も多くおられますが、京都市が募集する樹木葬は、人気を呼びそうです。

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