日本映画の黄金時代を築いた最後のトップスタ-と言われた高倉健さんが、11月10日に旅立たれたということをニュ-スで知りました。最近ではテレビのCMに出演されていたので、八十歳を超えてもお元気で現役で仕事をされているのだと感心していました。高倉健さん主演の映画は何本か観ていますが、本当に台詞が少ない役だといつも驚いていました。しゃべらなくてもそこにいるだけで、役が演じられるという存在感の大きさに圧倒されてきました。古来から、日本の男性は、こういう人だったのではないでしょうか。しゃべらなくても大きな存在感があり、いざという時にはみんなのために全力を発揮する人、男性も女性も憧れる人間像だったような気がします。銀幕が作り上げた理想像であったのなら、高倉健さんはその理想像になりきり、一生をその理想像として生きることを貫かれたのかもしれません。孤独の影が垣間見られ、孤独にも負けない精神力の強い人といった雰囲気があり、なおいっそうみんなの理想像として人気をよんだのではないでしょうか。不器用な大スタ-と言われもしましたが、その不器用さが、人気の原点だったのかもしれません。器用に生きる人よりも誠実さが感じられます。私の偏見であればお許しのほどを。私が子供の時からのトップスタ-高倉健さんの御冥福をお祈りします。
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