2014年11月29日土曜日

驚きの光景

 先日二人で京都街歩きをしている時のことです。たくさんの人が集まっているので何事かと思って近づきました。男性、女性、年齢層の高い人達が列を作って並んでいます。喫茶店の前です。私達も店の前へ行って観察しました。ポスターが貼ってあります。「歌声喫茶を月に一度開催します」と書いてあります。そこへ楽器をかついだシニア男性が来て店へ入って行きました。店が開いて、道に並んでいた人達がぞろぞろと店の中へ入って行きました。ざっと見て三十人ほどの人達がおられたのですが、店へ入るのにも時間がかかるようで、なかなか列は解消されませんでした。私達より少し年上の七十代の人達のように思われました。「歌声喫茶」が今もこんなに人気があるとは、驚きでした。



 「歌声喫茶」懐かしい名前です。私も大好きでした。学生時代には何回か行きました。京都四条河原町に「炎」という歌声喫茶がありました。大阪梅田には「こだま」というのがありました。今も私の手元には、小さな歌詞集があります。飲み物とセットで代金を払った記憶があります。歌声ホールという名前が書かれています。店内は山小屋風の作りでした。前のステージには、アコーディオンを演奏する人と、リーダーと呼ばれる歌唱指導の人がいました。若者達の集まる場所として、若さがムンムン、熱気がムンムン、青春そのものでした。歌う曲は、ロシア民謡が多かったように思います。この日、家に帰ってインターネットで調べてみました。学生時代に私が行った、京都の「炎」や大阪の「こだま」は、今はありません。しかし何年か前に再燃ブームが起こり、常時ではなく月に1~2回の割で、歌声喫茶というのが、あちこちで催されているようです。私もそのうちのぞきに行こうと思います。

2014年11月28日金曜日

京都紅葉点描(4)

 25,26日、京都では久しぶりに激しい雨が二日続けて降りました。この雨でいよいよ紅葉も終わるのかなと思っていたところ、NHK朝のニュースの中で、京都紅葉スポットと題して、映像が紹介されました。私が見たのは浄土寺真如堂(真正極楽寺)と左京区にある圓光寺です。どちらも雨降る中を、女性キャスターが案内しています。朝8時前の中継なので、他には誰もいませんでした浄土寺真如堂の燃えるような真っ赤な紅葉が、雨にぬれてしっとりとした姿で映っています。それはそれは見事な姿です。先日、私達は京都紅葉点描(1)でブログに写真を載せた浄土寺真如堂ですが、その時とは違い燃える紅葉です。これはもう一度写真を撮ってこなければと、再び出かけました。



先日とは大違いで人、人、人でいっぱいです。観光バスが何台もお寺から遠く離れたところで待機しています。お寺周辺へは観光バスは近づけないので、旗をかざしたガイドさんのあとをたくさんの人がついていきます。東京、名古屋方面のお客さんのようです。
 真っ赤なもみじがいっぱいです。そして散ったもみじが地面をうめつくしています。
 




以下は本堂の南側の庭園です、見上げると歌の通り紅葉ばっかりです





童謡:まっかな秋「まっかだな まっかだな つたのはっぱがまっかだな もみじのはっぱもまっかだ しずむゆうひに てらされて まっかなほっぺたの きみとぼく まっかなあきに かこまれている」と口ずさんでしまいます。境内を一周しました。まだ緑の葉もあり、少しずつ紅葉しているという木もありますが、ほとんどは今まさに紅葉の絶頂という感じです。一口に紅葉と言っても、その過程は不思議なものです。色の移り変わりは微妙です。自然のおりなす姿は、私達人間にとってのプレゼントです。たくさんの観光客の中には、大きな声で感嘆の声を上げている人もいます。浄土寺真如堂の最高の紅葉を見ることができて、本当に感動しました。 
  以下は本堂裏の紅葉です



北東方向の比叡山につながる山も紅葉しています



 もう一つ左京区一乗寺にある圓光寺へは、行ったことがありません。詩仙堂、八大神社、曼殊院、赤山禅院、狸谷不動、修学院など、有名な寺社が集まっているエリアです。テレビ中継で圓光寺を知ったのですが、今迄に行かなかったのが不思議なくらい立派なお寺です。観光客がいっぱい押し寄せています。その周辺は道路幅が狭く、ガードマンが出て交通整理をしていますが、車の対向も難しく前へ進めません。来年自転車で朝一番に来ようということで、今回はあきらめて引き返しました。円光寺は山の際にあるので、寺の裏の少し高い所からは、京都市街が一望できるということです。


 2014年、平成26年の京都の紅葉も、いよいよラストシーンを迎えます。今年はいつになく最高の紅葉を見ることができてラッキーでした。大満足です。

2014年11月27日木曜日

感謝

 今日のブログは記念の節目となりました。今日は601回目のブログです。名も無きつたない私のブログを読んで下さっている皆様にお礼を申し上げます。本当にありがとうございます。日本語の私のブログを世界の国で読んでもらっているというのは、嬉しい驚きです。

                          
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 現代はネット社会です。地球のどこにいてもネットで結ばれているという恩恵を受けることができる現代人は幸せだと思います。私も遅ればせながら、その仲間に入れてもらっています。ブログをスタートした頃は、ほとんど毎日書いていたのですが、最近は少しパワーが落ちています。何事も毎日というのは難しいように思います。しかし「継続は力なり」です。細く長くをモットーに書いていきますので、これからもどうぞよろしくお願いします。

2014年11月24日月曜日

京都紅葉点描(3)

 今回は少し足をのばして、車で嵐山方面へ行きました。太秦にある曇華院と鹿王院へ寄り、紅葉の写真を撮りました。あまり知られていないお寺なので、普段は静かな場所ですが、京都の秋を訪れる人達でいつもよりはにぎわっていました。




 次に嵐山桂川で写真を撮りました。連休にはたくさんの人でにぎわうからと、一日早く行ったのですが、すでに人がいっぱいで驚きました。京都の秋は最高の季節で、紅葉の見頃はちょうど十一月の連休から連休のあたりです。道路はたくさんの車で渋滞です。その中を路線バスが走ります。嵐山を通り抜けるのに、ずいぶん時間がかかりました。





 清涼寺と大覚寺、広沢池でも、美しい紅葉を見つけては写真を撮りました。






帰り道はよく通る「きぬかけの路」です。桜守で有名な造園やさんの庭も紅葉です。



今年の紅葉スポットを見つけての撮影隊は、めまぐるしく動いています。

2014年11月22日土曜日

京都でフィレンツェ

今日は、京都市役所前広場で、あるイベントが催されました。京都市がイタリアのフィレンツェと姉妹都市提携を結んで来年で五十周年を迎えますが、それを記念してのプレイベントです。
 KYOTO MERCATO(キョウト メルカ-ト)という名で、約三十のイタリアレストランが一同に結集します。MERCATOは、イタリア語で「市場」という意味だそうです。今回で六回目の開催ということですが、私達は今日が初めてです。昼食に何か食べようと二人で出かけました。お昼どきなのでたくさんの人が集まっています。たくさんのテントが並び、お客さんは列を作っています。イタリア料理といっても私はスパゲティしか知りません。いろんな料理やワインなど飲み物もいろいろありました。私達は会場を一周してから、タラコスパゲティと魚介入りトマトウィングとチキンフリットを食べました。量は適量で、青空の下でにぎやかなイベント会場でおいしく頂きました。生バンドの演奏もあります。一時間ほどその会場で過ごしました。ワインも飲んだらよかったと、あとで少し心残りでした。




 京都市が姉妹都市提携を結んでいる都市は市役所前の掲示にあり、それぞれの都市からの記念品が展示されています。


パリ(フランス)
ボストン(アメリカ)
ケルン(ドイツ)
フィレンツェ(イタリア)
キエフ(ウクライナ)
西安(中国)
グアダラハラ(メキシコ)
ザグレブ(クロアチア)
プラハ(チェコ)


の九つの都市で、すべて「古都」であることが共通点です。市庁舎前に記念碑が並んでいます。私は以前にパリとフィレンツェには行ったことがありますが、機会があれば他の姉妹都市も訪れたいと思います。今日は雲一つない素晴らしいお天気で、小春日和だと感じました。

下の写真はフィレンチェから贈られた像です




2014年11月20日木曜日

冬の風物詩

 一人暮らしをしている姉は、華道の師匠をしていることもあって、交友関係はとても広いものです。その姉の元へ産地直送でいろんな物が届きます。魚、米、野菜、果物など次から次へと届きます。米、野菜、果物は生産者から届きます。姉一人では食べきれません。姉の一人娘は結婚して、都会で暮らしていますが、彼女の夫の実家も農家なので、姉が娘のところへ送る必要はなく、私のところへたくさん回ってきます。私は大助かりで有難くもらっています。今回はたくさんの柿が届きました。渋柿は干し柿にと、これまたたくさんもらいました。
 私が子供の時は、祖母がたくさんの渋柿を干し柿にと、せっせと皮をむいてつるしていました。祖母亡きあとは、父が干し柿を作ってくれました。祖母や父の干し柿を作る姿を見ていた私ですが、一度も作ったことがありません。そして今、初めての干し柿作りに挑戦しました。皮をむくのも面倒です。ヒモで一個ずつくくっていくのも大変です。でも何とかつるすことができました。おせち料理に使うにはずいぶん日数がありますが、うまく保存してなますに使いたいと思います。
 最近テレビで和歌山のつるし柿の映像を見ました。和歌山県は柿の生産量が全国一とのことで、干し柿は特産の一つとして、つるし柿はまるでオレンジのカ-テンのような光景でした。私が見た映像は、ヘリコプタ-からカメラマンが実況中継していたものですが、遠くからでも色鮮やかなオレンジ色が、本当にきれいで、冬の風物詩となっていました。



 下手ながらも、我が家のベランダに、冬の風物詩をつるすことができました。どんなものができるか楽しみです。

2014年11月19日水曜日

京都紅葉点描(2)

1日1日と秋が深まり、京都の紅葉が進んでいます。
自転車で走り回るのは少し寒くなったので車で京都市の東側を走りました。
今回は京都の街路樹の紅葉をお伝えします。
鴨川沿いの川端通りは銀杏並木がとてもきれいです。川沿いのせいか黄葉が早く、風が吹くとちらちら葉が舞っています。


平安神宮西側の冷泉通りには疏水利用の都会の発電所があり、渓谷のような風情です。



東へ進むと平安神宮前に出ます。ちょうど七五三で賑わっています。この通りの並木はトウカエデのようで、明るい紅葉です。


白河通りは私の好きな立派なケヤキがあり、高校駅伝でおなじみの通りです。真ん中がケヤキで両側は銀杏です。




市役所前の御池通りには大きく育ったケヤキが夕日に輝いています。
この週末の連休には賑わうことと思います。



2014年11月18日火曜日

大スタ-の旅立ち

 日本映画の黄金時代を築いた最後のトップスタ-と言われた高倉健さんが、11月10日に旅立たれたということをニュ-スで知りました。最近ではテレビのCMに出演されていたので、八十歳を超えてもお元気で現役で仕事をされているのだと感心していました。高倉健さん主演の映画は何本か観ていますが、本当に台詞が少ない役だといつも驚いていました。しゃべらなくてもそこにいるだけで、役が演じられるという存在感の大きさに圧倒されてきました。古来から、日本の男性は、こういう人だったのではないでしょうか。しゃべらなくても大きな存在感があり、いざという時にはみんなのために全力を発揮する人、男性も女性も憧れる人間像だったような気がします。銀幕が作り上げた理想像であったのなら、高倉健さんはその理想像になりきり、一生をその理想像として生きることを貫かれたのかもしれません。孤独の影が垣間見られ、孤独にも負けない精神力の強い人といった雰囲気があり、なおいっそうみんなの理想像として人気をよんだのではないでしょうか。不器用な大スタ-と言われもしましたが、その不器用さが、人気の原点だったのかもしれません。器用に生きる人よりも誠実さが感じられます。私の偏見であればお許しのほどを。私が子供の時からのトップスタ-高倉健さんの御冥福をお祈りします。

2014年11月17日月曜日

ある日突然

 先日、私の大好きなデユオボ-カル「トワ・エ・モア」のヒット曲の題名のようなことが起こりました。明け方のことです。トイレへ行こうと思い、いつものようにガバッと起き上がったのですが、頭がフワッとして目がくるくる回るのです。これは何だ、どうしたのかとパニックになりましたが、こわくて歩けません。しばらくリビングのイスに座り、静かにして治まるのを待ちました。時間的には短いものでしたが、不快感はあります。そのあと横になるのがこわくて、ずっとイスに座っていました。救急車を呼んで病院へ行く必要があるのか、ないのかと不安な気持ちで朝を迎えました。しかしそのあと大したこともなく、一日が過ぎました。日中は何の支障もなく、自転車に乗ったり、買い物に出かけたりして、今まで通りの生活が送れます。自然に治るだろうと軽く考えていました。夜寝る時には、気をつけて静かに体を動かしたり、横向きで寝たりして一週間を過ごしました。ただ寝ることが、今までは極楽極楽と言いながら、大の字になって寝られたのが、寝ることに不安を感じるようになってしまったのです。寝るという最高の寛ぎの時間に緊張している自分に気がついたのです。そして家族の勧めもあり、意を決して病院へ行くことにしました。目まいといえば、大体の人が脳神経外科へ行くと思いますが、私は十八年ほど前から耳鳴りが起こっていて、それも病院へ行かず放置していたら、だんだん聴力が落ちてきていたので、まずは耳鼻科へ行きました。
 同世代と思われる初老の医師でした。いくつかの検査をして「メニエルに近いものだと思われます」とのことで、飲み薬が五日分出されました。私が最近眠れなくなっていることを伝えると、医師は「私も眠れませんよ。明け方の三時、四時まで深夜便を聞いています。深夜便ご存知ですか、NHKの。睡眠五時間とったら充分ですよ。人間疲れきったら眠るものです。薬は飲まない方がいいです。逆によく眠れる方が問題です」とおっしゃいました。私の周りには、眠れないと医師に訴えるとすぐ薬を処方され、飲み続けている人が多いのですが、今回出会った医師(珍しい?)もおられることを知って、驚きました。医師のセリフを聞いて、私は笑い出しました。患者と医師が同じ悩みを持ち、同じ考え方をしていたということが、とても面白かったからです。そしてもらった薬を飲んで寝たのですが、久しぶりに気持ちのよい睡眠がとれました。
 五日後に再び病院へ行きました。今度は四十代の息子さん医師でした。薬の効果を話すと「メニエルではありませんね」とのことで、私が「病名は何ですか?」と尋ねると「目まい症ですね」と言われました。前回と違う飲み薬を一週間分もらい、様子をみることになりました。今のところ目まいは起こっていません。

 今、私は「ある日突然」の歌を口ずさみながら、苦笑いしながら、老いの坂の一歩を歩き出しました。

2014年11月15日土曜日

京都紅葉点描(1)

 いよいよ本格的な秋を迎えました。日本の一番よい季節です。京都の秋を見ようと日本全国から、世界からたくさんの人が来られています。京都には紅葉の名所がたくさんあります。しかし有名な寺社仏閣へ入るには、結構な拝観料がいります、また人がいっぱいです。京都の町をうろうろしながら出会った美しい紅葉を我が家のカメラマンが撮ってくれました。ご覧下さい。
           
以下、カメラマンより
14日金曜日の紅葉状況です。
最初は私たちがよく訪れる平安神宮の北東、左京区黒谷の金戒光明寺です、スタンプラリーでも、除夜の鐘つきにも2,3度来たことがある浄土宗の大本山です。幕末には会津藩の駐留地でもありました。紅葉に合わせた特別拝観が行われていました。次の連休には見頃になると思います。





金戒光明寺の北門を少し進むと正面に見える萩で有名な古寺(迎称寺)です。


その手前右側が紅葉で有名な浄土寺真如堂です。



一本の紅葉の中に緑から紅へのグラデュエーションがあるのが美しいです。








行事のときだけ開かれる茶店があります。


春には美しい花を見せてくれた桜は紅葉も楽しめます。


京都では散歩、お買いもの、ちょっとした用事のときもカメラが手放せません。